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日経平均は6日続落、金融株下落で安値引けに/相場概況

市況
2024年12月20日 16時00分

19日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.37ドル高の42342.24ドル、ナスダックは19.93ポイント安の19372.77で取引を終了した。寄り付き後は上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げペースの減速を示したことを受けた前日の急落は行き過ぎとの見方から買い戻しの動きが出た。朝方発表された7-9月期国内総生産(GDP)は上方修正され、新規失業保険申請者数も減少と経済活動の拡大が示されたことで長期金利が上昇、相場の重しとなり伸び悩んだ。引けにかけて売りが優勢となり、ナスダックは下落に転じた。

米国株は高安まちまちも為替の円安推移を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は一時39000円台を回復する場面も見られた。ただ、昨日の植田和男日本銀行総裁の記者会見での発言から、来年1月利上げも難しいとのムードが強まり、メガバンクなど金融株が下落。買い一巡後の日経平均の上値は重く、前日終値水準でのもみ合いに。後場は積極的な買いが手控えられて、日経平均は9月の7日続落以来となる6日続落となり安値引けとなった。

大引けの日経平均は前日比111.68円安(-0.29%)の38701.90円となった。東証プライム市場の売買高は27億1931万株。売買代金は5兆7153億円。業種別では、銀行、その他製品、空運、海運、精密機器などが下落した一方、不動産、石油・石炭、輸送用機器、建設、ガラス・土石などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は34.7%、対して値下がり銘柄は62.1%となっている。

日経平均採用銘柄では、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、コンコルディアFG<7186>、みずほFG<8411>、しずおかFG<5831>、ふくおかFG<8354>、三井住友FG<8316>など銀行株の下げが目立ったほか、第一生命HD<8750>も売られた。このほか、TOPPANホールディングス<7911>、HOYA<7741>、ソシオネクスト<6526>、IHI<7013>、資生堂<4911>なども下落した。

一方、日銀の「ハト派」方針を材料に、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>、東京建物<8804>、三井不動産<8801>など不動産株の上げが目立ったほか、KADOKAWA<9468>の株を10%保有し筆頭株主となると発表したソニーグループ<6758>は買われた。一方、KADOKAWAは買収プレミアムがはく落しストップ安となった。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、鹿島建設<1812>、バンダイナムコHD<7832>、太陽誘電<6976>などが上昇した。

《FA》

提供:フィスコ

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