フュトレック、今期経常を一転赤字に下方修正、配当は無配継続

会社側からの【修正の理由】

売上高及び営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきまして、主に下記２点の要因により前回発表予想の数値を下回る見込みとなったため、当社は、平成30年３月期通期連結業績予想を上記の数値に修正いたします。(1)当社の連結子会社であった株式会社メディア総合研究所及び、当社が13％出資していた株式会社みらい翻訳の株式譲渡　平成29年11月15日付（平成30年第３四半期連結会計期間の期首をみなし売却日とする）で連結子会社であった株式会社メディア総合研究所の全株式を譲渡したため、第３四半期連結会計期間以降、連結の範囲から除外しております。その結果、第３四半期連結会計期間以降の株式会社メディア総合研究所の業績が当社連結グループの業績に含まれないこととなり、前回発表予想と比較して売上高が1,080百万円、営業利益、経常利益が115百万円それぞれ減少いたしました。　一方、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、上記の営業利益及び経常利益と同様に、連結除外により115百万円減少いたしましたが、一方で株式会社メディア総合研究所の株式譲渡に伴う関係会社株式売却益（特別利益）118百万円及び、株式会社みらい翻訳の株式譲渡に伴う投資有価証券売却益（特別利益）38百万円により、合計157百万円の特別利益が発生いたしました。その結果、当該２件の株式譲渡に関しましては、連結除外による減少115百万円と特別利益による増加157百万円を集計し、前回発表予想と比較して42百万円増加いたしました。　なお、当該２件の株式譲渡により574百万円の資金が得られましたので、今後はその資金及びその他の経営資源を音声認識事業分野に主として投入してまいります。(2)連結子会社の主要顧客の業務停止　連結子会社であるメディアジャパンエージェンシー株式会社（広告代理店業）の主要顧客であるアディーレ法律事務所の業務停止（業務停止期間：平成29年10月11日から２か月間）に伴い、広告収入が一時的に大きく減少いたしました。その結果、前回発表予想と比較して売上高が720百万円、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益が160百万円それぞれ減少する見込みです。　平成30年１月より広告業務は徐々に再開されており、平成31年３月期には以前の状況に回復していくものと予想しております。　なお、(1)、(2)以外の前回発表予想との差異の要因につきましては、受託案件の開発工数が計画以上に増加したことなどにより、やむなく新規案件の受注を抑えたため、計画時に想定していた受注額を満たすことが出来なかったこと等によるものであります。これにより、前回発表予想と比較して、売上高がその他事業セグメント（主に国際事業分野、書き起こし事業分野）で150百万円、その他事業セグメント以外のセグメント（ライセンス事業、翻訳事業、映像・メディア事業）で250百万円それぞれ減少する見込みです。

当社における利益配分につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保の確保を図るとともに、株主の皆様に対しての利益還元を経営の重要項目と位置付けており、安定的かつ継続的に実施していくことを基本方針としております。　期末の配当予想につきましては、先の通期連結業績予想の修正に記載のとおり、親会社株主に帰属する当期純損益がマイナスとなる見込みであるため、誠に遺憾ではございますが、期末配当の実施を見送らせていただくこととなりました。今後は収益力の改善に努め、早期の復配を目指してまいります。注）上記の予想数値は、当社が現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。