富士通ゼ、非開示だった今期経常は17％増益、未定だった配当は2円増配

会社側からの【修正の理由】

2021年３月期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染拡大による事業活動への影響を合理的に算定することが困難であることから未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報や予測等に基づき連結業績予想を算定いたしましたので、公表いたします。　売上高につきましては、空調機において、前年度第４四半期から新型コロナウイルス感染拡大による海外での需要減少や販売活動の制約が続く上半期は減収となりますが、下半期は各地域で経済活動の再開が進むと想定し、需要回復を見込むとともに、直販体制に移行したインド向けや、例年より早い需要の立ち上がりが見られる国内向けの販売増により、通期では増収となる見込みです。なお、空調機の生産拠点である中国・タイ各工場の稼働については、本年４月以降ほぼ正常化しております。　情報通信・電子デバイスにおいては、外食市場の冷え込みを受けた顧客企業の投資抑制や自動車生産の低迷が下半期も続くと見られることから、民需システムや車載用カメラ等の販売は減少するものの、主力の公共システムは堅調に推移する見込みです。　損益につきましては、新型コロナウイルス感染拡大による空調機の販売減少の影響により上半期は減益となりますが、下半期は需要回復に加え、素材調達環境の好転を含む全社的なコストダウンの進展により増益に転じ、通期では各利益とも増益となる見通しです。　また、新型コロナウイルス感染拡大等による影響額は売上高を500億円、営業利益を75億円押し下げると想定しております。　なお、実際の業績は、国内外の景気動向や天候などに加え、新型コロナウイルスの感染拡大・収束の状況や時期およびこれに伴う今後の生活様式や消費動向の変化など様々な要因により大きく変動する可能性があります。

2021年３月期の配当予想につきましては、業績予想と同様に未定としておりましたが、上記のとおり増収増益と見込んでいることから、当社の利益配分の基本方針である「安定的かつ継続的な利益還元」に基づき、中間配当予想および期末配当予想をそれぞれ１株につき15円といたします。なお、年間配当は、前期に比べ１株につき２円増配の30円となります。