塩野義、前期最終を一転2%増益に上方修正、配当も5円増額(訂正)
4507塩野義製薬【連結】
業績修正PDF
塩野義製薬 <4507> [東証P] が4月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期の連結最終利益を従来予想の1000億円→1140億円(前の期は1118億円)に14.0%上方修正し、一転して1.9%増益見通しとなった。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の468億円→608億円(前年同期は595億円)に29.9%増額し、一転して2.3%増益計算になる。
業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の110円→115円(前の期は108円)に増額修正した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
当社が創製し英国ViiV Healthcare Ltd.(以下、ViiV社)に権利を移転した抗HIV薬do...
会社側からの【修正の理由】
当社が創製し英国ViiV Healthcare Ltd.(以下、ViiV社)に権利を移転した抗HIV薬dolutegravirならびにその関連化合物を包含する特定の特許に対するGilead Sciences Inc.(以下「Gilead社」)の抗HIV薬Biktarvy (bictegravirを含む3剤配合剤)の特許権侵害訴訟の和解ならびにdolutegravirの関連特許に係る特許ライセンス契約の締結1により、Gilead社がViiV社に支払う一時金から、当社もその一部を売上収益として認識いたしました。また、今後の米国におけるBiktarvyの売上高およびbictegravirを成分に含む将来の製品売上高のbictegravirに係る金額に対して支払われる3%のロイヤリティーについては、ViiV社との協議の結果、当社が将来受領予定のロイヤリティー相当分についても、2022年3月期の売上収益として認識することで決定いたしました。それらの結果、売上収益につきましては、前回発表予想を上回る見込みとなりました。各利益につきましては、売上収益が増加する一方で、研究開発費が増加したこと、ViiV社からの配当受領の期ずれがあったこと等により、前回発表予想を修正するものであります。なお、対前年においても増収増益を達成する見込みです。
当社グループは、成長投資と株主還元のバランスを取りながら企業価値の最大化を図り、中長期的な利益成長を株主の皆さまにも実感していただける施策を推進しています。配当につきましても、DOE 4%以上を指標に、企業価値の成長に応じて安定的に高めていくことを目指しております。2020年6月公表の中期経営計画STS2030に則り、創薬型製薬企業としての強みをさらに進化させ、ヘルスケサービスを提供するHaaS*企業へと自らを変革し、社会に対して新たな価値を提供し続けていくことで、患者さまや社会が抱える困りごとの解決に貢献することをビジネスの方向性に掲げ取り組んでまいりました。2022年3月期は、COVID-19の経口治療薬S-217622および予防ワクチンS-268019の早期実用化を目指し、COVID-19関連の研究開発活動へ費用を含めたリソースの集中投資を行いましたが、通期連結業績予想としては、前述の通り2021年11月1日に公表した前回予想を上回り、かつ対前年で増収増益を達成できる見込みとなりました。また、2023年3月期からは、先行投資を行ったCOVID-19関連製品の実用化に伴う収益を確保できると考えております。このたび、上記の背景ならびに財務状況、STS2030の株主還元指標であるEPS、DOE、ROE等を総合的に勘案した結果、前回発表(2021年5月10日)の期末配当予想を1株当たり5円増配の60円に修正することといたしました。これにより、中間配当と合わせた年間の配当金は1株当たり115円となり、前期と比べて7円の増配となります。
業績予想の修正
今下期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 21.10-03 | 148,915 | 47,336 | 64,168 | 46,869 | 51.8 | 18.34 | 2021-11-01 |
IFRS |
| 新 21.10-03 | 189,915 | 67,336 | 75,168 | 60,869 | 67.3 | 20 | 2022-04-25 |
IFRS |
| 修正率 | +27.5 | +42.3 | +17.1 | +29.9 | +29.9 | % |
今期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 2022.03 | 294,000 | 90,000 | 115,000 | 100,000 | 110.6 | 36.67 | 2021-11-01 |
IFRS |
| 新 2022.03 | 335,000 | 110,000 | 126,000 | 114,000 | 126.1 | 38.33 | 2022-04-25 |
IFRS |
| 修正率 | +13.9 | +22.2 | +9.6 | +14.0 | +14.0 | % |
今期の業績予想
下期業績
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20.10-03 | 148,725 | 59,172 | 72,871 | 59,519 | 64.8 | 18.33 | 2021-05-10 |
IFRS |
| 予 21.10-03 | 189,915 | 67,336 | 75,168 | 60,869 | 67.3 | 20 | 2022-04-25 |
IFRS |
| 前年同期比 | +27.7 | +13.8 | +3.2 | +2.3 | +3.9 | % |
今期【予想】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020.03 | 333,371 | 130,628 | 158,516 | 122,193 | 131.9 | 34.33 | 2020-05-11 |
IFRS |
| 2021.03 | 297,177 | 117,438 | 143,018 | 111,858 | 121.7 | 36 | 2021-05-10 |
IFRS |
| 予 2022.03 | 335,000 | 110,000 | 126,000 | 114,000 | 126.1 | 38.33 | 2022-04-25 |
IFRS |
| 前期比 | +12.7 | -6.3 | -11.9 | +1.9 | +3.6 | % |
- ・「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・ 会計基準および日本会計基準における[連結/非連結]決算区分は右端項目に表記しています。 「連結」:日本会計基準[連結決算]、「単独」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「米国」:米国会計基準、「IFRS」:国際会計基準
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「−」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記します。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。
- ・予想1株利益、予想1株配当は期中に実施された株式分割など新株発行を反映した現在の発行済み株式数で算出しています。そのため、会社発表の数値と違う場合があります。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、 上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。 また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。 投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。