27日の米国市場ダイジェスト:ダウ28ドル高、原油下落や長期金利の低下で上げ幅縮小

市況
2017年12月28日 7時52分

■NY株式:ダウ28ドル高、原油下落や長期金利の低下で上げ幅縮小

27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は28.09ドル高の24774.30、ナスダックは3.09ポイント高の6939.34で取引を終了した。朝方はハイテク株への買い戻しの動きから上昇したものの、閑散取引が続くなか節税目的の売りが広がったほか、原油安や長期金利の低下が嫌気され上げ幅を縮小した。セクター別では、消費者・サービスや不動産が上昇する一方でメディアや自動車・自動車部品が下落した。

原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や石油のマラソン・オイル(MRO)などエネルギー銘柄が軟調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は一部アナリストが10-12月期の「モデル3」の納車台数見通しを引き下げ下落。携帯端末のアップル(AAPL)は「iPhone」の一部モデルの動作速度を意図的に抑制していたとして複数の訴訟が起こされ小動き。一方で、損害保険のチャブ(CB)は税制改革により約2.5億ドルの利益を得ることを発表し買われた。

ボストン連銀総裁は、来年度について低金利による金融安定リスクへの警戒が必要との認識を示した。

■NY為替:米長期金利低下でユーロ買い強まる

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円20銭から113円36銭まで上昇し、113円36銭で引けた。予想を下回った米国の12月消費者信頼感指数を受けた米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となったが、取引終了前にドルを買い戻す動きが観測された。ユーロ・ドルは、1.1910ドルまで上昇後、1.1885ドルまで反落し、1.1888ドルで引けた。米長期金利の低下を意識してユーロ・クロス絡みのユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、134円65銭から134円97銭まで上昇した。米国株高を意識してリスク選好的な円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3430ドルから1.3389ドルまで下落した。1.34ドル台前半で利食い目的とみられるポンド売りが観測された。ドル・スイスは、0.9898フランから0.9860フランまで下落した。

■NY原油:反落で59.64ドル、60ドル近辺で利食い売り興味残る

NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:59.64 ↓0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比-0.33ドルの59.64ドルで取引を終えた。一時59.39ドルまで下げた。リビアにおけるパイプライン爆発の影響はあったが、60ドル近辺では利食い売りの興味が残されており、原油先物は伸び悩んだ。ただ、世界経済の改善見通しに伴う原油需要の増加への期待は後退していないことから、押し目買い興味も散見された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.73ドル -0.05ドル(-0.17%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.57ドル +0.10ドル(+0.19%)

ゴールドマン・サックス(GS)255.95ドル -1.77ドル(-0.69%)

インテル(INTC)      46.11ドル +0.03ドル(+0.07%)

アップル(AAPL)      170.60ドル +0.03ドル(+0.02%)

アルファベット(GOOG)   1049.37ドル -7.37ドル(-0.70%)

フェイスブック(FB)    177.62ドル +1.63ドル(+0.93%)

キャタピラー(CAT)     157.52ドル +1.08ドル(+0.69%)

アルコア(AA)       51.84ドル +1.46ドル(+2.90%)

ウォルマート(WMT)     99.26ドル +0.10ドル(+0.10%)

スプリント(S)       5.84ドル +0.05ドル(+0.86%)

《HT》

提供:フィスコ

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