話題株ピックアップ【夕刊】(1):フォスター、Vコマース、MARUWA

注目
2018年1月31日 15時16分

■フォスター電機 <6794>  3,220円  +502 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

30日、フォスター電機 <6794> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→95億円に58.3%上方修正。増益率が98.9%増→3.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主要顧客向けスマートフォン用ヘッドセットの増産体制を計画より早期に確立したことで、出荷数量が増加することが寄与。円安による採算改善なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→55円(前期は40円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが23.3倍→10.8倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■バリューコマース <2491>  972円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

バリューコマース<2491>がストップ高。同社が30日取引終了後に発表した18年12月期の連結業績予想は、売上高が188億円(前期比11.3%増)営業利益は24億5000万円(同10.2%増)と2ケタ増収増益を見込み、最終利益については16億7000万円(同65.3%増)と高変化を見込んでいることで、これを材料視する買いを呼び込んだ。スマートフォンを起点とするネット広告市場の成長が収益を後押しする見通し。なお、17年12月期連結決算は売上高が168億8900万円(前の期比3.5%減)と減収だったものの、営業利益22億2300万円(同2.4倍)、最終利益10億1000万円(同2.9倍)と利益面の伸びが際立った。また、17年12月期配当は従来予想から1円増額した年10円とし、18年12月期は6円増配の16円を計画していることも株価にインパクトを与えた。

■MARUWA <5344>  9,750円  +1,500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

30日、MARUWA <5344> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の54.5億円→89億円に63.3%上方修正。増益率が9.5%増→78.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。大容量高速通信網への設備投資やクラウドサービスの拡大による半導体需要の増加を追い風に、主力のセラミック部品の販売が想定以上に伸びることが寄与。

■マネックスグループ <8698>  404円  +55 円 (+15.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

マネックスグループ<8698>が後場急伸し昨年来高値を更新。同社は、この日の前場取引終了後に決算発表を行い、自社株買いに加え、「仮想通貨研究所」創設を発表したことなどが好感された。同社の第3四半期(17年4~12月)の連結純利益は前年同期比11.6倍の46億6100万円と大幅増益となった。委託手数料や金融収支が増加したことなどが寄与した。また、1000万株(発行済み株式数の3.61%)、30億円を上限とする自社株買いを発表。取得期間は2月1日から3月23日まで。加えて、仮想通貨の情報提供などを目的に「マネックス仮想通貨研究所」(所長・大槻奈那氏)を創設したことも明らかにした。

■フルヤ金属 <7826>  5,650円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値

30日、フルヤ金属 <7826> [JQ]が18年6月期の連結経常利益を従来予想の13.6億円→28.8億円に2.1倍上方修正。増益率が45.4%増→3.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。有機EL向け化合物や電極向け貴金属化合物の受注が好調なうえ、タッチパネル配線向け薄膜なども伸びることが寄与。一部貴金属価格の上昇による採算改善も利益を押し上げる。

■リオン <6823>  2,897円  +340 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

30日、リオン <6823> が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比60.3%増の18.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。都市部を中心とした建設工事が活況で騒音計や振動計が大きく伸びたほか、半導体関連向け液中微粒子計の販売好調が続き、環境機器事業の収益が拡大したことが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。併せて、株主優待制度を拡充すると発表。現行制度に加え、3月末時点で100株以上を3年以上継続保有する株主に対し、1000円分のジェフグルメカードを追加で贈呈する。

■アクシアル <8255>  4,470円  +500 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

アクシアル リテイリング <8255> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.1%減の74.7億円となり、通期計画の93億円に対する進捗率は80.3%となり、5年平均の79.3%とほぼ同水準だった。

⇒⇒アクシアルの詳しい業績推移表を見る

■日本精化 <4362>  1,322円  +137 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

日本精化 <4362> が急反騰し、昨年来高値を更新した。30日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比21.3%増の23.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。化粧用機能原料や医薬用リン脂質の販売が好調だったことが寄与。売上構成の良化による採算改善も大幅増益の要因となった。通期計画の26.5億円に対する進捗率は88.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本トリム <6788>  6,220円  +550 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

日本トリム <6788> が1月30日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比28.6%減の16.4億円に減ったが、通期計画の19.5億円に対する進捗率は84.5%に達し、5年平均の76.2%も上回った。

⇒⇒日本トリムの詳しい業績推移表を見る

■エス・エム・エス <2175>  3,865円  +305 円 (+8.6%)  本日終値

エス・エム・エス <2175> が続急騰し、上場来高値を更新した。30日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益が前年同期比13.0%増の20.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のキャリア事業で介護職向け人材紹介サービスが大きく伸びたほか、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の会員数も増加し、2ケタ増収を達成。介護キャリアへの積極投資で営業減益となったものの、関係会社株式売却損や法人税の減少などで最終損益は増益を確保した。

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