話題株ピックアップ【夕刊】(2):GMO、オークマ、ソフトバンク

注目
2018年12月26日 15時15分

■GMOインターネット <9449>  1,364円  +39 円 (+2.9%)  本日終値

GMOインターネット<9449>が反発。同社は25日の取引終了後、仮想通貨のマイニング(採掘)事業とマイニングマシンの開発・製造・販売事業で18年12月期に連結ベースで約355億円の特別損失を計上すると発表した。仮想通貨の市況低迷で採算が悪化した。マイニングマシン事業からは撤退する。ただ、この日の同社株は買い優勢の展開。仮想通貨の市況低迷で今夏以降、株価は下落していただけに、目先の悪材料出尽くし感も台頭している様子だ。

■オークマ <6103>  4,945円  +140 円 (+2.9%)  本日終値

オークマ<6103>が反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2020年3月期は連結営業利益が330億円程度と、19年3月期の会社計画に比べ25%程度増える見込み」と報じており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、景気減速で中国からの受注は振るわないものの、国内外で航空機や自動車関連など取引先を拡大してきた効果で吸収するという。また、年間配当は今期計画の125円を上回る公算が大きいともしており、増配への期待も高まっているようだ。

■キーコーヒー <2594>  1,958円  +52 円 (+2.7%)  本日終値

キーコーヒー<2594>が大幅高で6日ぶりに反発。25日の取引終了後、東京都港区に保有する土地・建物の売却に伴い、20年3月期に固定資産売却益約8億3300万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。

■ソフトバンク <9434>  1,304円  +33 円 (+2.6%)  本日終値

ソフトバンク<9434>が反発、19日の上場初日は終値で公開価格を大きく下回ったものの、翌20日ザラ場の1176円で底を入れ、その後は売り買いを交錯させながらも徐々に戻りトレンドにある。前日は全体波乱相場に流されて反落したものの、6%近い配当利回りには魅力があり、きょうは改めてインカムゲイン狙いの買いが株価を押し上げた。通信事業は頭打ちながら、同社は非通信の新規分野を強化する方針を示しており、成長への思惑もある。

■野村総合研究所 <4307>  3,985円  +85 円 (+2.2%)  本日終値

野村総合研究所<4307>が9日ぶりに反発。東海東京調査センターが25日付で投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を5200円としたことが好材料視されたようだ。同センターでは、産業ITソリューションが昨年下期から好調が継続している点に注目。不調な証券業の人材リソースを好調な保険業や産業ITなどの分野に徐々にシフトしており、証券業の減収をリソースシフトした先で補填できると判断している。また、人員配置の最適化によるSE稼働率の上昇などもあり、19年3期から営業利益率は改善基調を辿ると予想しており、19年3期の営業利益を前年比10.5%増(会社予想7.5%増)、20年3月期を同6.9%増と予想している。

■ソニー <6758>  5,103円  +103 円 (+2.1%)  本日終値

ソニー<6758>は8日ぶり反発。前日の暴落局面で主力輸出株は総崩れとなり軒並み新安値となったが、そのなか同社株は3月26日の年初来安値4959円を下回らずに耐えた数少ない銘柄のひとつ。実態面の良さが株価の下値抵抗力に反映されている。オンラインゲームの月額収入が好調で収益に貢献、半導体もスマートフォンカメラ向けで高水準の需要を捉えている。19年3月期営業利益は前期比18.4%増の8700億円と前期の急拡大に続き2ケタ成長を確保する見通し。

■JXTG <5020>  547.3円  +10.2 円 (+1.9%)  本日終値

JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>、富士石油<5017>など石油関連株が軒並み高。原油市況の下落基調が続くなか、JXTGなどの株価も下値模索の展開を続けていたが、きょうはWTI原油先物が、時間外取引で小幅ながら上昇に転じており、石油関連株も売られ過ぎの反動で買い戻しを誘った。

■しまむら <8227>  7,970円  +130 円 (+1.7%)  本日終値

しまむら<8227>は8日ぶりに反発。25日の取引終了後に発表した19年2月期第3四半期(2~11月)の連結純利益は前年同期比42.7%減の137億4300万円と大幅減益だった。婦人服など衣料品販売が伸びなかった。ただ、この日は足もとの株価下落を受けた値頃感の買いが流入した。SMBC日興証券は25日、同社の決算に対して「ネガティブ」と評価した。19年2月期の期初計画は強気で、計画に見合った仕入れをしたことで自店間競合が起き、在庫処分も余儀なくされたと指摘している。同証券では、投資判断「3」、目標株価を7300円としている。

■持田製薬 <4534>  8,690円  +140 円 (+1.6%)  本日終値

持田製薬<4534>が反発。25日の取引終了後、富士薬品(さいたま市大宮区)と共同開発した痛風・高尿酸血症治療剤「FYU-981」(一般名ドチヌラド)について、国内製造販売承認申請を行ったと発表しており、これを好感した買いが入った。FYU-981は、富士薬品が創出した尿酸再吸収の抑制による血中尿酸低下作用を持つ新規の薬剤。持田製薬と富士薬品では、富士薬品が製造販売承認を取得後、日本国内において両社が共同して販売促進活動を行うとしている。

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