29日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中協議の継続を好感

市況
2019年4月1日 7時43分

■NY株式:上昇、米中協議の継続を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は211.22ドル高の25928.68、ナスダックは60.16ポイント高の7729.32で取引を終了した。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官らが米中協議を終了し、週明けの交渉継続を明らかとし、協議進展への期待から買いが先行。投資家心理の改善から終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルやエネルギーが下落した。

ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、決算内容が好感され、大幅上昇。自動車販売のカーマックス(KMX)は、決算内容が予想を上振れ、上昇。バイオ医薬品のセルジーン(CELG)は、同業ブリストル・マイヤーズ(BMY)による買収計画について複数の議決権行使助言会社が支持を表明し、堅調推移。一方で、大手行のウェルズファーゴ(WFC)は、スローンCEOが退任を発表し、不祥事への対応が加速するとの期待感から買われる場面もあったが、結局売りに押された。

本日、ニューヨーク証券取引所に上場した配車サービス大手リフト(LYFT)は、公開価格を大幅に上回る好調な出だしとなった。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル110.84円、米中協議の進展や米指標の改善によるドル買い

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円64銭から110円95銭まで上昇し、110円84銭で引けた。米1月コアPCE価格指数が予想を下回りいったんドル売りが優勢となったが、米中の閣僚級貿易協議で新たな前進が見られたこと、米2月新築住宅販売件数や3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に改善したため米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1247ドルから1.1213ドルまで下落して1.1217ドルで引けた。ユーロ・円は、124円64銭から124円19銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3123ドルから1.2978ドルまで下落した。英下院がメイ首相の欧州連合(EU)離脱協定案を3回連続で否決。合意ない離脱への警戒感も強まり、ポンド売りが再燃した。

ドル・スイスは、0.9945フランから0.9975フランまで上昇した。

■NY原油:反発、米国の石油掘削リグ稼働数が減少

29日のNY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:60.14 ↑0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.84ドルの60.14ドルで通常取引を終えた。米国の石油掘削リグ稼働数が減少し供給過剰懸念が後退した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が減産を継続するほか、イランやベネズエラの石油輸出も引き続き抑制される見込み。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.59ドル +0.26ドル(+0.95%)

モルガン・スタンレー(MS) 42.20ドル +0.27ドル(+0.64%)

ゴールドマン・サックス(GS)191.99ドル +0.81ドル(+0.42%)

インテル(INTC) 53.70ドル +0.59ドル(+1.11%)

アップル(AAPL) 189.95ドル +1.23ドル(+0.65%)

アルファベット(GOOG) 1173.31ドル +4.82ドル(+0.41%)

フェイスブック(FB) 166.69ドル +1.14ドル(+0.69%)

キャタピラー(CAT) 135.49ドル +3.12ドル(+2.36%)

アルコア(AA) 28.16ドル +0.17ドル(+0.61%)

ウォルマート(WMT) 97.53ドル +0.40ドル(+0.41%)

スプリント(S) 5.65ドル -0.01ドル(-0.18%)

《SF》

提供:フィスコ

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