話題株ピックアップ【夕刊】(1):インフォコム、野村不HD、川崎汽

注目
2019年4月26日 15時15分

■インフォコム <4348>  2,130円  +315 円 (+17.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

インフォコム <4348> が続急騰。25日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比14.9%増の68.7億円で着地。続く20年3月期も前期比13.5%増の78億円に伸び、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は電子コミック配信サービスが収益を牽引した。データ分析の高度化や独占先行配信の効果が発現したうえ、下期の広告強化も奏功した形となった。今期は引き続き電子コミックとヘルスケアに重点を置き、連続2ケタ増収増益を目指す。併せて、今期の年間配当は29円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は31.8%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■エレマテック <2715>  2,043円  +176 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

エレマテック<2715>が続急伸。25日の取引終了後、5月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることが目的という。また、同時に発表した20年3月期の連結業績予想で、売上高2010億円(前期比9.6%増)、営業利益67億5000万円(同6.5%増)、純利益45億5000万円(同35.2%増)と増収増益を見込み、年間配当を45円と実質増配を予定していることが好感された。販売商材のモジュール化を推進し、自動車向け関連部材や、業務の自動化ニーズの実現に向けた関連製品の販売に注力し、業容の拡大を図る見通し。なお、19年3月期決算は売上高1833億9900万円(前の期比6.5%減)、営業利益63億3500万円(同2.2%減)、純利益33億6400万円(同23.1%減)だった。

■カワチ薬品 <2664>  1,964円  +162 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

カワチ薬品 <2664> が続急伸。25日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比9.0%減の55.1億円だったが、続く20年3月期は前期比16.0%増の64億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は地域集中型のドミナント出店を強化し、10店舗の新規出店する一方、4店舗の退店を計画する。また、業務効率化のためのシステム強化や在庫適正化などを進め、採算向上を目指す。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.07%にあたる70万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化を好感する買いも向かった。

■富士電機 <6504>  3,925円  +300 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

25日に決算を発表。「今期経常は微増で3期連続最高益更新へ」が好感された。

富士電機 <6504> が4月25日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比13.3%増の634億円になり、20年3月期は前期比0.2%増の636億円とほぼ横ばいを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収、11期連続増益になる。

⇒⇒富士電機の詳しい業績推移表を見る

■森永乳業 <2264>  3,665円  +245 円 (+7.2%)  本日終値

森永乳業<2264>は大幅続伸。同社は25日取引終了後、19年3月期の連結最終利益予想を従来の122億円から140億円(前の期比11.3%減)へ上方修正した。連結子会社の業績が好調なことに加え、原材料価格の上昇が会社側計画を下回ったほか、販促費など経費の抑制が進んでいたことが利益上乗せに寄与した。業績の上方修正に伴い、19年3月期の配当を従来予想に比べ5円増額し、年55円(前期比5円増)とすることも発表した。

■野村不HD <3231>  2,355円  +149 円 (+6.8%)  本日終値

野村不動産ホールディングス<3231>が大幅続伸、年初来高値を更新した。19年3月期の連結営業利益は前の期比3.3%増の791億6200万円と会社予想(770億円)を上回って着地した。20年3月期の同利益は前期比0.4%増の795億円の見通し。同時に40億円、280万株(発行済み株式数の1.5%)を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は4月26~10月25日。また、同社が発表した20年3月~22年3月期の経営計画では、ROE(株主資本利益率)は8~9%程度、総還元性向は40~50%を掲げており、SMBC日興証券は25日、「株主価値改善への継続的なコミットメントを示した点は評価したい」とコメントしている。

■メタウォーター <9551>  3,335円  +195 円 (+6.2%)  本日終値

25日に決算を発表。「今期経常は5%増益へ」が好感された。

メタウォーター <9551> が4月25日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比17.9%増の76.2億円になり、20年3月期も前期比4.9%増の80億円に伸びる見通しとなった。4期連続増益になる。

⇒⇒メタウォーターの詳しい業績推移表を見る

■アイカ工業 <4206>  3,840円  +200 円 (+5.5%)  本日終値

25日に決算を発表。「今期経常は4%増で8期連続最高益、3円増配へ」が好感された。

アイカ工業 <4206> が4月25日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比8.4%増の212億円になり、20年3月期も前期比3.5%増の220億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、11期連続増益になる。

⇒⇒アイカ工業の詳しい業績推移表を見る

■日本精化 <4362>  1,319円  +64 円 (+5.1%)  本日終値

25日に決算を発表。「今期経常は4%増で2期連続最高益、前期配当を6円増額・今期は1円増配へ」が好感された。

日本精化 <4362> が4月25日大引け後(16:20)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%増の35億円になり、20年3月期も前期比4.2%増の36.5億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を24円→30円(前の期は28円)に増額し、今期も前期比1円増の31円に増配する方針とした。

⇒⇒日本精化の詳しい業績推移表を見る

■川崎汽船 <9107>  1,610円  +78 円 (+5.1%)  本日終値

川崎汽船<9107>が後場急伸。前引け後に発表した20年3月期の連結業績予想で、売上高7600億円(前期比9.2%減)、営業利益60億円、最終利益110億円と黒字転換を見込んでいることが好感された。自動車船で航路改編・運賃修復の取り組み効果による収益改善や、電力炭・LNGを中心とした中長期契約の積み上げによる改善を見込む。また、ドライバルク事業でも構造改革の効果が下期に現れるとみている。更に同社は、社外取締役候補者としてエフィッシモ・キャピタル・マネージメントの内田龍平氏を選定したと発表した。エフィッシモは物言う株主として知られ、同社の大株主であることから、業績改善に弾みがつくとの思惑も働いているようだ。なお、19年3月期決算は、売上高8367億3100万円(前の期比28.0%減)、営業損益247億3600万円の赤字(前の期72億1900万円の黒字)、最終損益1111億8800万円の赤字(同103億8400万円の黒字)だった。

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