話題株ピックアップ【夕刊】(2):日野自、平和不、ファンケル

注目
2019年4月26日 15時17分

■日野自動車 <7205>  1,048円  +44 円 (+4.4%)  本日終値

日野自動車<7205>が反発。25日の取引終了後に発表した20年3月期の連結業績予想で、売上高1兆9600億円(前期比1.1%減)、営業利益900億円(同3.8%増)、純利益560億円(同2.0%増)と営業増益を見込み、年間配当を前期比1円増の30円の予定としたことが好感された。国内のトラック・バス市場は緩やかな減少基調をたどると予想しているものの、海外では引き続きインドネシアやタイ向けの好調が続くと見込んでおり、グローバル販売台数は20万9000台(同2.9%増)を予想。円高や原材料などの価格上昇が見込まれるものの、原価改善などの効果で吸収し増益を見込んでいる。なお、19年3月期決算は、売上高1兆9813億3100万円(前の期比7.8%増)、営業利益867億1700万円(同7.9%増)、純利益549億800万円(同6.9%増)だった。

■平和不動産 <8803>  2,138円  +89 円 (+4.3%)  本日終値

平和不動産 <8803> が続伸し、年初来高値を更新した。25日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比0.4%増の84.3億円で着地。続く20年3月期も前期比6.8%増の90億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は物件売却による賃料減少で前期減益だった賃貸事業の業績が回復するほか、不動産ソリューション事業では開発不動産の売却拡大を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を45円→48円に増額し、今期も前期比2円増の50円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.07%にあたる80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施するほか、120万株の自社株を消却すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ファンケル <4921>  3,300円  +125 円 (+3.9%)  本日終値

ファンケル <4921> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。25日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比42.8%増の123億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比22.3%増の151億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の化粧品、サプリメントを中心とする栄養補助食品の販売がともに伸び、4期連続の増収増益を見込む。併せて、今期の年間配当は34円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は13.3%増配とする方針としたことも支援材料となった。

■じげん <3679>  577円  +21 円 (+3.8%)  本日終値

じげん<3679>が反発。25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益が26億1000万円から28億円(前の期比29.0%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。第4四半期(1~3月)営業利益が大幅増益となったことに加えて、メディアプラットフォームとして複層化する連結グループの最適な財務マネジメントを推進したことが寄与したという。

■鳥居薬品 <4551>  2,207円  +76 円 (+3.6%)  本日終値

鳥居薬品<4551>が大幅高。25日取引終了後、同社は親会社のJT<2914>とアトピー性皮膚炎患者を対象に開発中のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「JTE-052(一般名:デルゴシチニブ)」の軟膏剤(「デルゴシチニブ軟膏」)について、2~15歳の小児患者を対象とした第3相臨床試験の速報結果が良好だったと発表。これを材料視する形で投資資金が集中した。なお、16歳以上のアトピー皮膚炎患者を対象とした日本国内における製造販売の承認申請は1月31日に実施している。

■アミューズ <4301>  2,636円  +79 円 (+3.1%)  本日終値

アミューズ<4301>が続伸。25日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が485億円から551億円(前の期比16.5%増)へ、営業利益が38億円から44億5000万円(同33.2%増)へ、純利益が36億8000万円から44億円(同2.3倍)へ上振れたようだと発表したことが好感された。当初予定よりも動員数が増えたことで、イベント収入やグッズ収入が想定よりも増加したことが要因。また、ファンクラブ収入などが好調だったことも利益押し上げに貢献した。

■大崎電気工業 <6644>  737円  +15 円 (+2.1%)  本日終値

大崎電気工業<6644>は後場終盤にプラス圏浮上。午後2時ごろ、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が800億円から820億円(前の期比4.1%増)へ、営業利益が35億円から42億8000万円(同22.8%減)へ、純利益が12億円から17億8000万円(同33.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期にオーストラリア向けを中心に海外売り上げが想定を上回ったことが要因としている。

■スズケン <9987>  6,400円  +60 円 (+1.0%)  本日終値

スズケン<9987>が高い。午後2時ごろ、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高が2兆817億円から2兆1323億円(前の期比0.4%増)へ、営業利益が215億5000万円から272億2000万円(同37.9%増)へ、純利益が266億円から302億円(同60.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主に医薬品卸売事業で第3四半期以降の医療用医薬品市場の伸び率が予想を上回ったことに加えて、スペシャリティ医薬品における一気通貫流通受託の効果が出たことなどが要因としている。また、グループ全体で販管費の抑制に努めたことも寄与したという。

■ゴールドクレスト <8871>  1,461円  +8 円 (+0.6%)  本日終値

ゴールドクレスト<8871>が続伸。25日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が320億円から331億円(前期比22.8%減)へ、営業利益が67億円から82億円(同38.5%減)へ、純利益が38億円から53億円(同22.6%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。マンション販売が想定よりも好調に推移したことで売上総利益が増加したことに加えて、販促費が想定よりも低減されたことが要因としている。また、これに伴い、従来25円を予定していた期末配当を35円にするとあわせて発表しており、年間配当は前期比10円増の60円となる。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,868円  +10 円 (+0.4%)  本日終値

ネットワンシステムズ <7518> が4日続伸。25日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比57.5%増の132億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比13.1%増の150億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は引き続きセキュリティ対策やクラウド基盤のシステム構築案件が伸びるほか、利益率の高いソリューションビジネスの拡大を見込む。併せて、前期の年間配当を34円→37円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比5円増の42円に増配する方針としたことも支援材料となった。

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