15日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中交渉への期待が広がる

市況
2019年11月18日 8時02分

■NY株式:上昇、米中交渉への期待が広がる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は222.93ドル高の28004.89、ナスダックは61.81ポイント高の8540.83で取引を終了した。米政権高官が米中交渉の進展を示唆し、買いが先行。10月小売売上高が予想を上振れたことも好感され、終日堅調推移となった。主要株価指数は最高値を更新し、ダウは節目となる28000ドルを上回った。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で食品・生活必需品小売や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

半導体のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は、決算内容が予想を上振れ、上昇。家具販売のRH(RH)は、著名投資家バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ(BRKB)が投資を開始したことが明らかとなり、堅調推移。百貨店のJCペニー(JCP)は、調整後一株損失が予想よりも縮小し、買われた。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)は、軟調な業績見通しが嫌気され、下落した。オンライン小売大手のアマゾン(AMZN)は、国防省による100億ドル規模のクラウド関連事業入札でのマイクロソフト(MSFT)による受注について異議申し立てを行なったが、売られた。

バークレイズは、配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)について、2021年までに黒字化し、株価も2倍に上昇する可能性を指摘した。

■NY為替:

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円64銭から108円86銭まで上昇して引けた。米10月小売売上高が予想を上回ったため米債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。また、クドロー国家経済会議(NEC)委員長やロス商務長官の発言を受けて米中「第1段階」貿易合意が近く成立可能との楽観的見方が広がり、リスク選好の円売りも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1032ドルから1.1057ドルまで上昇して引けた。ユーロ・円は、119円92銭から120円32銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2869ドルから1.2919ドルまで上昇した。英国総選挙でジョンソン首相の与党が過半数議席を勝ち取るとの期待がポンド買いに繋がった。ドル・スイスは、0.9891フランから0.9909フランまで上昇した。

■NY原油:反発、米中通商協議進展への期待強まる

15日のNY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:57.72 ↑0.95 )。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.95ドルの57.7ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは56.43ドル-57.97ドル。ロス米商務長官は米FOXビジネスネットワークとのインタビューで、米中通商交渉が第1段階の合意を巡って最終的な詰めに入っていると語ったことが好感されたようだ。米石油リグ稼働数が4週連続で減少したため、供給過剰への警戒感が後退したことも材料視された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.90ドル +0.20ドル(+0.61%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.95ドル +0.34ドル(+0.70%)

ゴールドマン・サックス(GS)220.12ドル +0.69ドル(+0.31%)

インテル(INTC) 57.96ドル +0.15ドル(+0.26%)

アップル(AAPL) 265.76ドル +3.12ドル(+1.19%)

アルファベット(GOOG) 1334.87ドル +23.41ドル(+1.79%)

フェイスブック(FB) 195.50ドル +1.95ドル(+1.01%)

キャタピラー(CAT) 145.25ドル +1.81ドル(+1.26%)

アルコア(AA) 20.85ドル -0.14ドル(-0.67%)

ウォルマート(WMT) 118.81ドル -1.84ドル(-1.53%)

スプリント(S) 5.83ドル -0.04ドル(-0.68%)

《SF》

提供:フィスコ

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