ログイン
2019年11月17日 9時15分
市況

【杉村富生の短期相場観測】 ─ 2020年には双発エンジンがフル稼働に!

「2020年には双発エンジンがフル稼働に!」

●「釈迦に説法」の類いとは思うが…

経験豊富な読者(投資家)の皆さんにとっては「釈迦に説法」の類いと思うが、株価を決めるのは価値、需給、人気(これを株価の3要素と称する)である。

価値は経営資源のすべてを含む。これは最終的に企業業績(1株利益→EPS)に収れんされる。需給、人気は株価収益率(PER)に影響を与える。ちなみに、株価はEPS×PERの計算式によって算出できる。

現在、日経平均株価のEPS(予想ベース)は1666円だ。実績ベースは1760円である。5.3%減益となる。8月末には1776円あった。EPSは減り続けている。

2019年度の企業業績は減益予想だ。EPSが減少するのはやむを得ない。しかし、日経平均は8月26日の2万173円を直近安値に、11月8日には2万3591円の高値(ザラ場ベース)まで急騰した。約3400円幅、16.9%の急騰劇である。

前述したように、EPSは減少している。この急騰劇はPERの上昇(11倍そこそこ→14倍台に)によってもたらされたものだ。PERの上昇は需給の改善(外国人の買い越し転換、売り方の買い戻し)、および米中貿易協議の進展、NY市場の史上最高値更新などを受けての人気の高まりによる。

●NYダウのPBRは4倍を超えている

ちなみに、NYダウ平均のPERは18.6倍、PBRは4.07倍に買われている。日経平均のPERは14.0倍、PBRは1.15倍だ。「割安じゃないか」。単純に言うとそうだが、それは違う。

NYダウのROE(株主資本利益率)は21.1%、配当性向は43.3%だ。一方、日経平均のROEは8.7%、配当性向は27.0%にとどまる。改めて述べるまでもない。PBRはROEと連動している。日本企業はタメ込み主義(日本企業の内部留保額は463兆円)をやめ、自社株買い、増配にもっと積極的になる必要があろう。

これは株価に刺激を与え、結果としてROEが上昇する。まあ、19年度の自社株買いは10兆円を突破、史上最高になりそうだが……。いずれにせよ、日本企業には改善の余地が大きい。これが見直しにつながる。

さて、足もとの株式市場は急騰の反動、片肺飛行の弱さがあって、やや波乱含みの展開になっている。しかし、心配は無用だ。20年度は間違いなく増益になる。そう、EPSとPERの双発エンジンがフル稼働に転じる。

物色面では“小物”優位の展開になりつつある。具体的には、元気なメドピア <6095> [東証M]、Lib Work <1431> [東証M]、GCA <2174> 、業容一変期待の明星電気 <6709> [東証2]などに注目できる。

2019年11月14日 記

株探ニュース

杉村富生

短期相場観測
▶︎著者ページ一覧

関連記事・情報

  1. すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 towaさんの場合<第1回> (11/15)
  2. 大飛翔! 巨大旋風に乗るクラウド関連「驚異の株高候補5銘柄」.. (11/16)
  3. 利益成長【青天井】銘柄リスト 〔第3弾〕 18社選出 <成長株特集> (11/17)
  4. 【植木靖男の相場展望】 ─ 天気晴朗なれども波高し (11/16)
  5. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ やはり東京市場は宝島!回復トレンドに乗れ (11/17)
  6. 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 11月17日版(1) (11/17)
  7. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:香港情勢、米FOMC議事要旨、日貿易収支 (11/16)
  8. 今週の「妙味株」一本釣り! ─ ミルボン (11/17)
  9. 今週の【話題株ダイジェスト】 ナガオカ、セレスポ、AKIBA (11月11日~15日)
  10. 【今週読まれた記事】上昇一服も、狙うは“急騰モンスター” (11/16)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    【今週読まれた記事】押し寄せる奔流――新政権発の“最強テーマ” 特集
  2. 2
    今週の【話題株ダイジェスト】 東邦金、鈴与シンワ、日本ラッド (9月23日~25日) 注目
  3. 3
    植草一秀の「金融変動水先案内」 ―2020年のオクトーバーサプライズは何か- 市況
  4. 4
    今週の【早わかり株式市況】続落、連休中の欧米株波乱で売り優勢 市況
  5. 5
    レーティング週報【最上位を継続+目標株価を増額】 (9月23日-25日) 特集
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.