利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 34社選出 <成長株特集>
本特集では、4月下旬から5月中旬までの決算発表集中期間に随時配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
「第1弾」(時価総額5000億円以上)、「第2弾」(時価総額1600億円以上5000億円未満)に続き、今回は第1弾を配信した7日時点の時価総額が700億円以上1600億円未満の銘柄を対象に、26年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、26年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、データセクション <3905> [東証G]。26年1-3月期(第4四半期)の経常利益は40.9億円と、過去最高だった直前の25年10-12月期の4.2倍に急拡大して着地。新規事業であるAIインフラ事業において、昨年9月に提供を開始した AIデータセンターサービスで世界最大規模のクラウド事業者向け案件が寄与した。続く27年3月期の同利益は前期比3.5倍の125億円に膨らみ、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。これを受けて株価は急騰が続き、5月29日には決算発表前の15日終値に比べ2.6倍となる6140円まで駆け上がった。
2位にリスト入りした空調・衛生工事大手の朝日工業社 <1975> [東証P]は、1-3月期(第4四半期)の経常利益が前年同期比69.0%増の53.3億円と4四半期ぶりの過去最高益を達成した。高度な技術が求められる データセンターや 半導体工場などの生産環境施設を中心に受注高が拡大する中、豊富な手持ち工事が順調に進捗したうえ、工事採算も大きく向上した。27年3月期の同利益は前期比3.1%増の124億円と4期連続の最高益更新を見込む。
3位の日本アビオニクス <6946> [東証S]は、高水準な 防衛予算を背景に情報システム事業の受注高が大幅に増加する中、防衛用システム搭載電子機器・装置などの納入が進み、1-3月期(第4四半期)の経常利益は前年同期比88.2%増の20.9億円と3四半期連続で過去最高益を更新した。27年3月期の同利益は前期比10.1%増の59億円と6期連続の最高益高進を計画し、配当は前期比5円増の15円に増配する方針を示した。
4位のエレクトロニクス総合商社であるレスター <3156> [東証P]の1-3月期(第4四半期)は、売上高1939億円(前年同期比34.5%増)、経常利益69.9億円(同2.4倍)といずれも過去最高を更新した。主力のデバイス事業で生成AI用などのデータセンター向けを中心に販売が好調だったほか、M&Aやデクセリアルズ <4980> [東証P]との合弁会社の連結効果なども収益を押し上げた。同時に発表した27年3月期の同利益は前期比5.4%増の145億円と2期連続の最高益更新を見込み、配当は前期比7円増の135円に増配する方針だ。好業績を背景に、株価は青空圏を舞う展開となっている。
5位のジーテクト <5970> [東証P]はホンダ <7267> [東証P]系の自動車骨格部品メーカー。1-3月期(第4四半期)は国内でホンダの生産台数が増加したうえ、金型・試作などの車種開発売上も伸び、経常利益は前年同期比71.6%増の88.9億円と5四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。為替差損益が改善したことも利益を押し上げた。27年3月期の同利益は前期比2.3%増の189億円と3期ぶりの最高益更新を狙う。新たに策定した中期経営目標では、29年3月期に売上高3800億円(前期実績は3334億円)、営業利益250億円(同156億円)の達成を目指す。株価は5月29日に2233円と約8年ぶりの高値をつけている。
7位に入ったフィックスターズ <3687> [東証P]の1-3月期(第2四半期)経常利益は前年同期比27.7%増の9.7億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。主力のSolution事業で自動車業界や半導体業界向けの高速化案件サービスを中心に引き合いが旺盛だった。業績好調に伴い、最高益予想だった26年9月期の同利益を従来の26億円→31億円に上方修正し、期末一括配当も18円→19円に引き上げた。直近では量子コンピューターのテーマで脚光を浴び、5日に上場来高値3690円まで上昇する場面があった。
8位のジーエルテクノホールディングス <255A> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は経常利益24.9億円(前年同期比45.4%増)と3四半期連続の最高益更新を果たした。AIデータセンターや生成AI関連製品の需要が拡大する中、半導体製造装置向け石英ガラスを主力とする半導体事業で高収益案件の構成比が高まったことに加え、分析機器事業では新製品のカラムなど利益率の高い自社消耗品が好調だった。27年3月期の同利益は前期比1.0%増の78億円と2期連続で過去最高益を更新する計画だ。株価は5月29日に上場来高値7140円まで上値を伸ばしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3905> データセク 323 4091 966 246 12542 3627 16.7
<1975> 朝日工 69.0 5331 3154 3.1 12400 12031 10.9
<6946> 日本アビオ 53.9 2095 1361 10.1 5900 5358 17.5
<3156> レスター 45.8 6993 4796 5.4 14500 13762 12.4
<5970> ジーテクト 30.0 8896 6845 0.0 18900 18896 6.8
<7172> JIA 28.8 8688 6746 18.3 19670 16625 9.7
<3687> Fスターズ 27.7 977 765 20.1 3100 2581 36.6
<255A> GLテクノ 24.2 2491 2005 1.0 7800 7721 14.3
<6226> 守谷輸送機 23.1 1943 1579 3.0 6310 6127 17.2
<2124> ジェイエイシ 22.4 4395 3590 7.6 12600 11709 15.9
<3762> テクマト 21.2 2739 2259 5.3 8280 7861 13.3 *
<6947> 図研 16.8 2328 1994 9.4 7800 7133 16.7
<1939> 四電工 16.4 3446 2961 6.1 9900 9327 13.5
<5930> 文化シヤタ 16.3 8000 6878 10.6 19500 17626 10.1
<7199> プレミアG 15.1 2722 2364 23.0 10600 8619 10.7 *
<5036> JBS 13.6 2872 2528 22.1 9000 7372 9.7
<1879> 新日本建 12.3 9521 8477 25.2 26000 20771 7.5
<8065> 佐藤商 11.9 2570 2296 5.4 8600 8162 9.9
<6617> 東光高岳 11.8 3460 3094 0.2 10100 10084 11.3
<6745> ホーチキ 11.4 4199 3770 1.3 12500 12344 15.9
<7972> イトーキ 10.6 8094 7318 16.5 16000 13739 10.8
<8892> エスコン 10.6 10315 9329 15.5 20000 17320 7.6
<9621> 建設技研 8.4 6616 6104 3.4 10500 10153 10.3
<3964> オークネット 7.5 3222 2996 19.2 11350 9521 16.8
<4776> サイボウズ 5.8 3084 2915 3.9 10732 10325 14.2
<9902> 日伝 5.2 2345 2230 4.5 7800 7465 13.8
<3034> クオールHD 4.9 5392 5141 10.9 16500 14879 9.2
<6284> ASB機械 4.1 3945 3791 20.1 13100 10912 14.5
<4461> 一工薬 3.8 3447 3322 6.1 11000 10372 17.0
<3465> ケイアイ不 3.1 7403 7181 14.2 28500 24963 6.8
<4071> PAコンサル 3.1 2007 1947 18.7 7500 6320 21.8
<1723> 日本電技 2.6 3964 3865 4.7 12700 12126 16.2
<8157> 都築電 2.5 4179 4076 4.6 8700 8320 12.4
<7609> ダイトロン 0.9 2531 2509 6.8 7640 7156 13.9
※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース