話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファイズHD、アプリックス、サニックス

注目
2020年2月26日 15時20分

■北沢産業 <9930>  271円  +35 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

北沢産業<9930>が急速人気化。全体相場は先駆していた中小型株が大きく売り込まれるなか、株価低位の銘柄に資金が集まりやすくなっている。同社株は株価200円台で値ごろ感があり、市場では「今年に入ってから実質筆頭株主の光通信<9435>が買い増す動きをみせていることで思惑がある」(国内中堅証券)という指摘が出ている。更に、新型コロナウイルス関連としては「抗菌仕様の配膳車などを手掛けていることで、今後病院や学校向けなどで需要が高まる」(同)との見方も、買い手掛かり材料となっているもようだ。

■ファイズHD <9325>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ファイズホールディングス<9325>はストップ高。時価総額100億円未満の小型株で今月10日から祝日を挟み13日にかけ3日連続ストップ高を演じその後も上値を指向する強さをみせたが、直近は全体波乱相場に流されいったん調整を入れていた。新型肺炎の感染拡大で巣ごもり消費がテーマとして浮上するなか、米アマゾンを主要顧客にEC事業者向けの荷物の取り扱いを主力とする同社株は関連有力株として投資資金の物色対象となっている。

■アプリックス <3727>  236円  +29 円 (+14.0%)  本日終値

IoT製品向けソリューションの開発を手掛けるアプリックス <3727> [東証M]が急騰。25日大引け後、非開示だった業績予想を発表。20年12月期の連結営業損益が5000万円の黒字(前期は1億7700万円の赤字)に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。今期はネスレ向けをはじめシステム受託開発が伸びるほか、主力とするビーコンの販売を強化し、テクノロジー事業の収益が好転する。昨年8月に買収したMVNO事業のスマートモバイルコミュニケーションズの業績が通期寄与することも黒字浮上に貢献する。併せて、リアルタイム組込み機器向けIoTエッジ機器開発キット「EDGENGINE」を5月に販売する予定であることを明らかにした。

■サニックス <4651>  461円  +41 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

サニックス<4651>が急伸。政府が25日に発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針で、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者の外来での対応については、「一般の医療機関で、診療時間や動線を区分する等の感染対策を講じた上で、新型コロナウイルスへの感染を疑う患者を受け入れる」とある。これを受けて感染症発生時の消毒・汚染除去業務や感染性廃棄物の適切な処理など院内感染予防事業を手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■TDCソフト <4687>  895円  +32 円 (+3.7%)  本日終値

TDCソフト<4687>が4日ぶりに反発。25日の取引終了後、未定としていた期末一括配当を24円にすると発表。前期実績に対して2円の増配になる予定であることが好感された。

■ニューテック <6734>  2,672円  +74 円 (+2.9%)  本日終値

ニューテック<6734>は6連騰と強力な上げ足をみせている。前日は400円を超える上昇をみせたが、きょうも目先筋の利食いをこなし一時347円高の2945円まで上値を伸ばした。今年1月14日につけた上場来高値3050円も視界に捉えている。ストレージ開発・販売を主力に人工知能(AI)やディープラーニング分野に積極展開、将来的な成長期待が強い。ハードとソフトが一体化したオールイン型の深層学習環境「Deep Station」が注目を浴びており、4月に行われる「第4回 AI・人工知能EXPO」にも出展を予定している。20年2月期営業利益は2億6000万円(前期比24%増)予想と好調。21年2月期も来月から販売を開始する産業機器向け小型NAS製品などが牽引する見込みで、研究開発コストをこなし利益成長が続く。

■プラザクリエイト本社 <7502>  388円  +10 円 (+2.7%)  本日終値

プラザクリエイト本社 <7502> [JQ]が5日続伸。25日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.56%にあたる20万株(金額で8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月26日から6月30日まで。

■ディー・ディー・エス <3782>  270円  +3 円 (+1.1%)  本日終値

ディー・ディー・エス<3782>が4日ぶりに反発。25日の取引終了後、タッチ型指紋センサー「UBF-Touch」をリリースしたと発表しており、新製品への期待が買いにつながっている。新製品は、ディディエスが従来から取り扱っているスワイプ型指紋センサーではなくタッチ型指紋センサーを採用し、軽くセンサー部にタッチするだけで認証が可能。これにより認証時の操作性を高めるとともに、USBの向きや位置・方向などに影響されない指紋の読み取りを可能とし、可用性を大幅に高めたのが特徴という。また、タッチ型指紋センサーならではの指紋の読み取り範囲が狭域になることによる認証精度の低下や、偽造指防止対策の困難さを招く懸念に対して、同社では従来のハイブリッド指紋認証方式に替わるタッチ型指紋センサー向けの新認証アルゴリズムを開発している。

■中部日本放送 <9402>  601円  +1 円 (+0.2%)  本日終値

中部日本放送 <9402> [名1]が3日ぶりに反発。25日大引け後、20年3月期の連結最終利益を従来予想の12.4億円→25億円に2.0倍上方修正。従来の26.8%減益予想から一転して47.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。東京都による道路整備事業に絡み、千代田区に保有する土地を売却。これに伴い、売却益約25.1億円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。業績上振れを踏まえ、今期の年間配当を従来計画の15円→20円(前期は20円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■シダックス <4837>  332円  -27 円 (-7.5%)  本日終値

シダックス<4837>が急落。文部科学省が25日、各都道府県の教育委員会などに向けて新型コロナウイルス感染症対策の通知を発表し、なかで地域全体の感染拡大を抑えることを目的に、感染者のいない学校も含む臨時休校などを検討するよう求めたことから、学校給食を手掛ける同社には休校による影響を警戒した売りが出ているもよう。また、テレワークの拡大が社員食堂の休業につながることも警戒されているようだ。

●ストップ高銘柄

フィードフォース <7068>  2,574円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値

ソレキア <9867>  17,230円  +3,000 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

オーミケンシ <3111>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

西菱電機 <4341>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

サカイホールディングス <9446>  776円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

フジトミ <8740>  380円  -80 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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