ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (17)株式投資は美人投票!投資家注目の銘柄を探そう

特集
2020年3月27日 11時20分

ランキング情報で投資家の行動を確認する

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆投資家の注目度の高まりが株価変動を呼ぶ

「株価注意報」の「本日、昨年来高値を更新した銘柄」と「本日、昨年来安値を更新した銘柄」もみておきましょう(図8、図9参照)。今回のこの記事は3月に執筆していますので「昨年来」となっていますが、4月になると表記が「年初来」に変わります。

「昨年来高値(安値)を更新した銘柄」では株価が前年からの高値(安値)を更新した銘柄を一覧で把握することができます。3月末までは年が替わってさほど日数が経過していませんので、前年からの高値(安値)と現在を比較するわけです。

4月を迎えて年度が替わると、「年初来高値(安値)」となり、株価がその年の高値(安値)を更新した銘柄を一覧で掲載することになります。

図8 「本日、昨年来高値を更新した銘柄」

【タイトル】

図9 「本日、昨年来高値を更新した銘柄」

【タイトル】

昨年来高値・安値(年初来高値・安値)が注目されるのは、上下一定の範囲内(レンジ)で推移を繰り返してきた銘柄の場合、新高値(安値)をつけることでトレンドが転換する可能性が高く、結果、レンジの切り上げ(切り下げ)が発生しやすくなります。これまでとは違うゾーンへと移行するシグナルになる場合があるため、こうしたタイミングには注目しておかなければなりません。特に、数年ぶりにそれまでの高値水準を更新した時などは、株価が変貌を遂げるビッグチェンジの兆しとなることもありますし、反対に、数年ぶりの安値水準を更新した時には徹底的に売られ続ける場合もありますから、注目しておきましょう。

トップページの「ランキング・活況銘柄」の「昨年来高値」「昨年来安値」のタブを選んで、右下にある「一覧を見る」をクリックすると、「本日、昨年来高値を更新した銘柄」と「本日、昨年来安値を更新した銘柄」のページに移動することもできます。

なお、これまで紹介してきた各種ランキングページでは無料サービスの株価表示は20分遅れとなりますが、有料サービスの「株探プレミアム」ではリアルタイム株価が表示されます。

株価は一般的に、いったんトレンド(方向性)が生じると、トレンドが転換するまでそれに沿って動きます。そのため、たとえばストップ高した銘柄の場合には、ストップ高した流れを引き継いで翌日も買われる可能性があるのか、あるいはトレンドが変わるのか、翌日にどう動くのかに注目している投資家が多くなります。ストップ安の場合も同様です。株価がトレンドに沿って上昇する場合も、下落する場合も、またトレンドが転換する場合であっても、一般的に売買は活発になり、株価が大きく上下に動く可能性が高まり、売買チャンスも増えます。そして、投資家が注目すればするほど、新たな投資家の関心を引き寄せてその銘柄への注目度がより高まることになるのです。

株価の動きはその日だけで完結するわけではありません。「株価注意報」に掲載されている情報は、できれば毎日継続的に確認し、チャートなどを使って値動きについても確認した方がよいでしょう。お仕事がある方の場合には帰宅後に確認するだけでよいですから、継続的にチェックするようにしましょう。

次回以降も引き続き銘柄選びなどの参考に使いたい各種情報やテクニカル指標について解説していきます。

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