22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ153ドル高、追加財政支援策や経済再開期待が強まる

市況
2020年6月23日 8時40分

■NY株式:NYダウ153ドル高、追加財政支援策や経済再開期待が強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は153.50ドル高の26024.96ドル、ナスダックは110.35ポイント高の10056.48ポイントで取引を終了した。ウイルス感染第2波への懸念がくすぶり下落して寄り付いたものの、全米各地で経済活動の再開が進んでいることやトランプ大統領が第2弾の直接的現金供給も支持する考えを示すと大きく上昇に転じた。セクター別では、ソフトウェア・サービス、テクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った一方、銀行は下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は本日から開催されている世界開発者会議(WWDC)で予想されていた通りインテル社から自社設計Mac用チップへの移行を発表し上昇。小売りのギャップ(GPS)はウェルズファーゴによる投資判断の2段階引き上げが好感され急伸した。フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)やスポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの目標株価引き上げが好感され上昇。一方で、大手クレジットカード会社のアメリカンエクスプレス(AXP)はUBSによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、追加刺激策の実施は「ほぼ確定」で、7月4日の連休明けに上院と案を協議する計画を明らかにした。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:NY為替:現金支給に伴うリスク選好ムードでドル売り後退

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円79銭まで下落後、106円96銭まで上昇して106円89銭で引けた。

米5月中古住宅販売件数が予想を下回ったため米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となったのち、経済活動の再開への期待、トランプ大統領が第2弾の国民への直接的な資金支給も支持する考えを示したためリスク選好の円売りが優勢となった。利回りも上昇に転じ、ドル売りも後退。

ユーロ・ドルは1.1206ドルから1.1270ドルまで上昇し1.1263ドルで引けた。ユーロ圏6月消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したほか、バイトマン独連銀総裁が、「パンデミック緊急購入は一時的な危機対応」で「利回りが恒久的に低いと思い込むべきではない」との考えを示すとユーロ買いが優勢となった。

ユーロ・円は119円82銭から120円44銭まで上昇。

ポンド・ドルは1.2390ドルから1.2477ドルまで上昇した。

ベイリー英中銀総裁が、「中銀は利上げを検討する前にバランスシートを縮小する可能性も」と述べたほか、英国政府が封鎖緩和を計画していることがポンド買い材料となった。

ドル・スイスは0.9511フランから0.9465フランまで下落した。

■NY原油:続伸で40.73ドル、株高などを好感した買いが入る

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:40.73 ↑0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.90ドルの1バレル=40.73ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.00ドル-40.77ドル。22日のアジア市場で39.00ドルまで下げた後、節目の40ドルを突破し、40.17ドルまで買われた。その後は、ウイルス感染の再拡大を警戒した売りが優勢となり、一時39.38ドルまで売られる場面があったが、ニューヨーク市場での時間外取引で株高などを好感して40.77ドルまで再上昇。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.62ドル -0.63ドル(-2.50%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.38ドル +0.45ドル(+0.96%)

ゴールドマン・サックス(GS)203.42ドル +1.79ドル(+0.89%)

インテル(INTC) 60.09ドル +0.47ドル(+0.79%)

アップル(AAPL) 358.87ドル +9.15ドル(+2.62%)

アルファベット(GOOG) 1451.86ドル +20.14ドル(+1.41%)

フェイスブック(FB) 239.22ドル +0.43ドル(+0.18%)

キャタピラー(CAT) 125.79ドル -1.67ドル(-1.31%)

アルコア(AA) 11.83ドル +0.35ドル(+3.05%)

ウォルマート(WMT) 121.68ドル +1.83ドル(+1.53%)

《ST》

提供:フィスコ

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