ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (25)長期成長が期待できるテンバガー銘柄を探そう

特集
2020年7月22日 14時45分

株価の上昇は好業績に裏付けられている

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆業績は企業努力の積み重ね、時系列でみる大切さ

いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから「銘柄探検」を選んでクリックします(図1参照)。表示された「銘柄探検」のページには、オレンジ色の「ファンダメンタルズで探す」と緑色の「テクニカルで探す」の2つのメニューが用意されています。今回は「ファンダメンタルズで探す」の中ほどにある「3ヵ月(四半期)決算で注目銘柄」を選択しましょう(図2参照)。

図1 グローバルナビから「銘柄探険」をクリック

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図2 「ファンダメンタルズで探す」の「3ヵ月(四半期)決算で注目銘柄」

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一般的に業績が好調で、将来も良好なファンダメンタルズを想定でき、さらに上振れ期待が高いと、投資家の期待値が高まって買いが集まり、株価は上昇していくことになります。ただし、企業業績は「今日利益が出ているから、明日も利益が出るだろう」という短絡的なものではなく、日々の企業努力を地道に積み重ねていくことで利益を出せるようになっていくものです。ですから、四半期決算が発表された時にそれを単発で見るよりも、時系列で見ていくことが大切になります。そのためには「3ヵ月(四半期)決算で注目銘柄」の「【営業増益率】ベスト100」を活用して、四半期決算が好調な銘柄を確認するとよいでしょう(図3参照)。

図3 【営業増益率】ベスト100、四半期連続増益&直近の増益率が大

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「【営業増益率】ベスト100」では、四半期(3ヵ月)ごとに発表された業績で、本業の儲けを表す営業利益を大きく増やした銘柄に注目しています(直近四半期の増益連続期数が3四半期以上で、時価総額が100億円以上)。なぜなら、四半期ごとに発表される決算発表で継続して営業増益を堅持することができ、直近の四半期の増益率が大きい銘柄は利益の成長が続くだろうと期待されるからです。なかでも直近四半期の営業増益率ベスト100銘柄に絞り込んでくれていますので、足もとで業績が伸び、今後も安定した利益を叩き出せる好業績企業の候補グループといえるでしょう。

一覧で表示すると、「営業増益率」の高い銘柄が上に表示され、下にいくほど増益率が低くなります。一覧表を見ると、「株価」や「決算期間」「増益連続期数」「PER」「PBR」「利回り」が表示されていますので、銘柄を選ぶ時に何を重視するのかをあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。たとえば、投資金額を重視している場合には「株価」から銘柄を選べばよいでしょう。「PER」「PBR」「利回り」では項目欄の矢印(「↑」または「↓」)を利用することでソートを行えます。

なお、表にある「決算期間」では、直近の四半期が表示されていますから、次の四半期決算が発表される時期の目安がわかります。気になる銘柄があった場合には、銘柄名と市場の横にある「ブック」のマーク(アイコン)をクリックすると、個別銘柄の「基本情報」ページに移動します(図3参照)。四半期決算の発表が近い場合には、銘柄欄の右下に決算発表予定日が表示されていますので、確認しておきましょう(図4参照)。

図4 基本情報ページの「決算発表予定日」

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また、一覧で銘柄が表示されるとはいえ、景気見通しがよい時などはかなりの数になる場合もあるでしょう。これまでご紹介したように、実際に売買を行う銘柄を探す際には、自分が普段から取引している市場から銘柄を選んだ方がよいでしょう。表の上部にある「市場別」と「時価総額別」のフィルターを活用して、銘柄をある程度選別してみましょう。

次ページ: 長期連続増益は強固な収益基盤の証し

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