株価指数先物【引け後コメント】NT倍率が支持線を下回る、TOPIX型へのシフトが強まる可能性

市況
2020年8月7日 17時25分

大証9月限

日経225先物 22340 -50 (-0.22%)

TOPIX先物 1550.5 0 (0%)

日経225先物は、前日比50円安(-0.22%)の2万2340円で取引を終了。寄り付きは2万2420円とシカゴ先物清算値(2万2410円)にサヤ寄せする形で始まったが、現物の寄り付後には下げに転じると、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。東京エレクトロン <8035> など指数寄与度の大きいハイテク株の一角に利食い売りが続いているほか、決算内容が嫌気された資生堂 <4911> の下落などが日経平均株価の重荷となっている。

また、トランプ米大統領は、ウィーチャットおよびTikTokを米国居住者が利用することを禁止する大統領令に署名。ウィーチャットを運営するテンセントが香港市場で一時10%を超える下落となるなど、中国、香港の株式市場の弱い動きを手掛かりに、後場寄り付き直後には一時2万2190円まで売られる場面があった。その後はこう着の中、引けにかけては短期筋の買い戻しも入り、2万2340円で取引を終えている。 

NT倍率は先物中心限月で一時14.38まで低下し、これまで支持線として機能していた25日移動平均線を割り込んできている。指数寄与度の大きい値がさハイテク株への利益確定の流れが目立っていることもあり、グロース株からバリュー株への移行といった形による日経225型からTOPIX型へのシフトが一段と強まるかが今後注目されよう。

なお、手口面では、日経225先物はクレディスイスが440枚、ソジェンが320枚、UBSが300枚程度の売り越しであるのに対して、バークレイズは430枚、メリルが410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが750枚、バークレイズが670枚、ANBアムロが560枚程度の売り越し。一方で野村が1470枚、モルガンSが1420枚、ゴールドマンが480枚程度の買い越しだった。日経225先物はクレディスイスが連日での売り越し、一方でTOPIX先物では野村が連日での買い越しとなった。

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