ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (27)外国人投資家に選ばれそうな高収益企業を探そう

特集
2020年8月28日 11時40分

株価の上昇は収益力に裏付けられている

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆経営手腕の優れた本物の企業を見つけるために

ところで、ROEが高いということは、その企業の経営手腕の高さを示唆するものですが、仮にROEの高い状態が短期で終われば、それはその時々の政策や好景気により押し上げられた一過性のものにすぎないという可能性も考えられます。

本当に経営手腕が優れている企業を見つけるためには、長期にわたってROEが高い状態を維持できる企業を選別しなければなりません。そこで活用したいのが、「銘柄探検」の「【経営効率化が続く】銘柄リスト」となります(図6参照)。

図6 "経営手腕の優れた企業"が埋もれる【経営効率化が続く】銘柄リスト

ゼロから始める「株探」の歩き方

「【経営効率化が続く】銘柄リスト」では、時価総額が50億円以上で、かつ自己資本比率が10%以上、今期ROEが8%以上であり、しかも5期以上連続して上昇している銘柄を掲載しています。表の「ROE向上連続期数」を見ると、連続してROEが上昇した期数が記載されています。この期数の大きい企業は長期にわたって高い収益性を維持し続けられる経営を行っていることがわかります。

なお、前述したように、銘柄を選ぶ時には「株価」や「ROE向上連続期数」「決算期」「PER」「PBR」「利回り」の中から、何を重視するのかをあらかじめ決めておきましょう。「PER」「PBR」「利回り」ではソートを行うこともできます。また、表の上部にある「市場別」と「時価総額別」のフィルターも活用して、普段から取引している市場の銘柄を選ぶようにしましょう。

今回は企業の収益力に絞って銘柄を探す方法をご紹介しました。株価の行方は資金力の大きい外国人投資家が握っているといっても過言ではありません。外国人投資家の投資先になりそうな企業をいち早く見つけて投資することができれば、利益を大きく伸ばすことができるかもしれません。さらに、株式市場が暴落するような時でも、経営能力の高い企業ほど生き残れる可能性が高いとも考えられます。株価の長期的な上昇が期待できる好業績銘柄を、普段から探しておきたいですね。

次回も、グローバルナビにある「銘柄探検」のその他の項目について解説していきます。

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