株価指数先物【引け後コメント】クレディスイスが日経225先物、TOPIX先物にショート積み上げる

市況
2020年10月28日 17時29分

大証12月限

日経225先物 23420 -70 (-0.29%)

TOPIX先物 1613.0 -5.0 (-0.30%)

日経225先物は前日比70円安(-0.29%)の2万3420円で取引を終了。寄り付きは2万3340円とシカゴ先物清算値(2万3405円)を下回って始まった。その後は2万3330円から2万3360円辺りでのこう着が続くなか、前場半ばには保ち合いを上放れる場面もみられた。後場は日銀のETF買い入れへの思惑が高まったが2万3420円辺りで上値を抑えられ、後場半ばには再び日中安値水準まで下げている。しかし、下値の堅さが意識されるなか、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> の強い値動きが日経平均株価を支えており、大引けにかけてはショートカバーが優勢となるなかで2万3440円まで値を戻す展開となった。

日経225先物の日中値幅は110円と狭かったが、グローベックスの米株先物でNYダウ先物が100ドルを超える下落で推移するなかでは、底堅さが意識される相場展開であった。米大統領選を控えて積極的なポジションは取りづらいところであり、短期筋の売り仕掛け的な売買も限られていた。一方で日銀によるETF買い入れによる需給面での下支えが意識されていたほか、日経平均構成銘柄に新規追加されるネクソン <3659> は3%を超える上昇だった。パッシブファンドによる組み入れの動きが出ていた可能性があるが、除外となるファミリーマート <8028> よりも額面価格で小さいため、他の銘柄を買う需要が発生していたとみられている。これが先物へのヘッジ対応の買いにつながったと考えられる。

NT倍率は先物中心限月で14.51で終えている。一時14.59まで上昇していたが、チャート上では連日で上ヒゲを残す形状である。8月高値に接近していることもあり、急激なNT倍率の上昇に対してはNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)の利益確定の動きが出やすい面はあるだろう。また、ネクソン組み入れに伴う調整買いがTOPIX先物への物色に向かった影響も考えられる。物色対象の変化というよりはイベントドリブン的な要素が大きいと考えられるため、NT低下場面においては押し目狙いのスタンスでNTロングのポジションを積み上げ、スプレット狙いとなろう。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが800枚、ABNアムロが800枚程度の売り越し。これに対して野村が880枚、ゴールドマンが800枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではJPモルガンが1730枚、クレディスイスが1010枚程度の売り越し。一方で、大和が3590枚程度の買い越しだった。大和のTOPIX買いは日銀のETF買い入れに関連した買いと観測される。また、クレディスイスが比較的まとまったショートポジションを積み上げている。

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