11日の株式相場見通し=買い優勢、グロース株売りの動きには警戒も
11日の東京株式市場は、買い優勢の展開が続き日経平均は7日続伸となる可能性が高い。ただ、足もとバリュー株のリターンリバーサルの動きが顕在化する一方で、グロース株が売り込まれる展開となっており上値も限られそうだ。日経平均は2万5000円台を回復後、上げ幅を縮小する動きも想定される。前日の米国株市場ではワクチン開発期待を背景に景気敏感株が買われ、NYダウは上値追い態勢を継続したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は下値を探る展開と正反対の値動きが続いている。この地合いが東京市場にも影響を与えそうだ。特に新興市場ではマザーズ市場が急落するなど、足もと中小型株に逆風が強く、この流れにどこで歯止めがかかるかがポイントとなる。
10日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比262ドル95セント高の2万9420ドル92セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同159.927ポイント安の1万1553.856だった。
日程面では、10月のマネーストック。海外では、中国「独身の日」でネット通販の大規模セール。米国ではベテランズ・デーの休日で債券・外国為替市場が休場。