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実利で選ぶ5月株主優待、暮らしを彩る少数精鋭の厳選銘柄 <株探トップ特集>

特集
2026年4月28日 19時30分

―事務用品から種苗、気象情報まで、投資家を魅了するユニークな優待内容―

日経平均株価は4月27日、終値として初の6万円台をつけた。ただ、上昇を牽引するのは半導体株など値がさ株が中心であり、全体を俯瞰すると、中東情勢の不透明感などを背景にいまだ先行きを楽観視できないのが現状だ。

こうしたなか、投資家の一部は目先の値動きよりも「確かな還元」へ関心の矛先を向け始めた。決算期が集中する3月を過ぎ、4月、5月は優待実施企業が50社に満たない「マイナー月」ではあるが、だからこそ一つひとつの銘柄を丁寧に精査する時間が生まれる。実質5月相場入りする今、5月の優待銘柄に注目してみたい。

●3月期決算企業とは異なる時間軸で動く企業

株主優待を実施する約1700社のうち、5月に株主優待を実施する企業は40社強と、4月ほどではないものの、1年のなかでも株主優待を行う企業の少ない月の一つである。目立った傾向はないものの、多くの企業の年度初めの備品需要を確実に取り込んだ形で決算を締める事務用品通販大手のアスクル <2678> [東証P]や、春の植え付けシーズンが一段落したタイミングで年度を締めくくる種苗大手のサカタのタネ <1377> [東証P]など、我々の生活に深く根ざしながらも、3月期企業とは異なる時間軸で動く企業が見受けられる。ポートフォリオの分散という観点からも興味深い月といえる。

5月に権利を確定させると、優待品が届くのは一般的に8月から9月ごろとなることから、秋の行楽シーズンや冬に向けた準備の期間に届くことになる。これらを踏まえ、家計を助けるクーポンや、季節の変わり目に役立つアイテムが手に入るタイミングの良さも、5月株主優待銘柄のメリットといえる。4月同様に株主優待を実施する企業の数が少ないだけに、優待の内容や利回り、直近の業績などを丁寧にチェックすることが可能で、納得のいく株主優待を選びたい。

●二段構えの柔軟なスタンスが重要

5月の株主優待の権利を得るためには、月末締めの企業ならば権利付最終日である27日(20日締め企業ならば18日)までに株式を購入し、保有している必要がある。人気の優待銘柄はここに向かって株価が緩やかに上昇することも多く、本来は1カ月前には保有しておくくらいの余裕が欲しい。ただ、5月は決算発表シーズンだけあって相場が不安定になることも予想されることから、現時点でも株主優待狙いの投資は有効といえる。そこで重要となるのが、毎月述べているが、出口戦略を一つに絞らないスタンスだ。

「月末まで保有して優待を確実に手にする」という選択肢はもちろん、権利確定を前に株価が配当・優待分以上に上昇したのであれば優待に固執せず、売却してキャピタルゲインを確定させる。つまり優待という実利を保険にしつつ、市場の熱量を利用して値上がり益を狙う「二段構え」が、資金効率の最大化につながるだろう。また、同じ銘柄の株式を現物で「買い」、同時に信用取引で「売り」を行うつなぎ売りの活用なども検討し、リスクを抑えることも考えたい。

●ユニークな株主優待を紹介

ここからは主な5月の株主優待銘柄を紹介したい。

代表格はアスクルだ。5月20日が権利確定日であることから18日までに株式を保有する必要がある点には注意が必要。優待は毎年5月20日時点及び11月20日時点で100株以上を保有する株主を対象に、一般消費者向けに展開しているECサイト「LOHACO」で利用できるクーポン券2000円分(年4000円分)を提供している。食品や日用品などを扱っていることから、玄関までかさばる商品を届けてもらえる実利は大きい。

ユニークさでは、総合人材サービス大手のパソナグループ <2168> [東証P]が話題に上ることが多い。毎年5月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に淡路島で展開するテーマパークやレストラン、宿泊施設への招待を抽選で行っているほか、保有株数100株未満の株主に対しても淡路島施設割引券を提供しており、地方創生事業の現場を「体験」するきっかけを株主に与えてくれるのが特徴だ。

気象情報の世界的大手であるウェザーニューズ <4825> [東証P]は、毎年5月末日及び11月末日時点で200株以上を保有する株主を対象に高度で専門的な気象情報がわかる「ウェザーニュースPro」(月額680円)を半年間無料で利用できる利用権を提供している。株主名簿確定後の6月中旬ごろ及び12月中旬ごろから利用できるようになるので、台風やゲリラ豪雨が増える夏場を前に、予報現場のプロが使うような高度で専門的な気象情報を手にできることから「情報の優待」といえる。

山口県や福岡県を地盤に中古住宅の再生販売事業を展開する東武住販 <3297> [東証S]は毎年5月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に保有株数と継続保有期間に応じて1000~3000円相当の地域特産品を提供している。山口県に本社を置くだけにふぐ加工品が中心となっており、ふぐの旨煮などが人気だ。

また、継続保有の要件はあるものの、以下の銘柄にも注目したい。

サカタタネは園芸ファンからの注目が高い優待として知られている。毎年5月末日時点で100株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて1500~6000円相当のカタログギフトを提供している。優待のカタログでは、グルメや日用品などのほか、オリジナル球根など同社が開発した商品を選ぶことができ、自宅の庭やベランダで「企業の成果」を育てて楽しむ体験価値の高い内容。保有期間5年以上でカタログの内容がアップグレードされるのも特徴だ。

羊毛紡織老舗の日本毛織 <3201> [東証P]は、毎年5月末日時点で100株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に1000円分のQUOカードを提供しているほか、紳士・婦人用秋冬ニットや寝装品・食料品などを特別価格で販売する優待カタログを提供する。保有株数1000株以上の株主には保有株数に応じて割引券も提供しており、130年の歴史を持つ名門ウールメーカーである同社の製品に触れる機会を得られるとして、根強い人気がある。

●自社商品やサービスを利用できる優待も人気

ブックオフグループホールディングス <9278> [東証P]は毎年5月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、グループ店舗で利用できる買い物券を保有株数と保有期間に応じて2000~7500円分提供しているほか、100株以上を保有する株主を対象に本買い取り金額20%アップ券を2枚提供しており、「買う」と「売る」の両面でメリットがあるのが特徴となっている。物価高を背景にリユース市場が活況を呈していることもあり、循環型ライフスタイルを後押しする優待として注目されている。

通信販売代行事業を展開するIKホールディングス <2722> [東証S]は、毎年5月末日時点で100株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、保有株数500株未満で2000円相当の商品、同500株以上1000株未満で専用サイトで利用できる買い物券4000円分、同1000株以上で買い物券1万円分を提供している。500株未満の株主に提供される商品は「鰹昆亭の和風だし」などオリジナルのグルメセットとなっている。

婦人カジュアル衣料を中心とするアパレルグループのハニーズホールディングス <2792> [東証P]は、毎年5月末日時点で100株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、自社店舗で利用できる優待券を保有株数に応じて3000~1万円分提供している。同社店舗はショッピングモールへの出店が多く、地方在住の投資家にとっても利便性が高いのが魅力となっている。

北海道を地盤とするドラッグストアのサツドラホールディングス <3544> [東証S]は5月15日が権利確定日であることから13日までに株式を保有する必要がある点には注意が必要。100株以上を保有する株主を対象に保有株数に応じて、北海道の提携店で利用できるEZOポイント(500~1万円分)、株主優待5%割引クーポン(またはカード)、そらぷちキッズキャンプ寄付(500~1万円)、QUOカードPay(500~1万円分)のうち2点を提供。300株以上を保有する株主には北海道名産品も選べるようにしており、北海道の企業であることを意識した優待内容が人気だ。

同じくドラッグストアチェーンで北陸を地盤とするクスリのアオキホールディングス <3549> [東証P]は5月20日が権利確定日となっている。100株以上を保有する株主を対象に保有株数に応じてグループ店舗での買い物で利用できる優待カード(3~7%割引)、グループ店舗で利用できるノベルティカード(2000~1万円分)、Visaギフトカード(1500~7000円分)、地方名産品(2000~1万円相当)のうち1点を提供している。

このほか、QUOカードまたは展開する業務用食品スーパー「アミカ」商品券を提供する大光 <3160> [東証S]やQUOカードを提供するShinwa Wise Holdings <2437> [東証S]、岡山製紙 <3892> [東証S]、ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265> [東証S]などや、Amazonギフトカード、PayPayマネーライト、dポイントなどと交換できるデジタルギフトを提供するロゴスホールディングス <205A> [東証G]やFPパートナー <7388> [東証P]なども利便性の高い優待として注目されている。

(株主優待の内容はいずれも4月27日時点)

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