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開かれる大相場の鉱脈、「光海底ケーブル」株価変貌前夜の特選5銘柄 <株探トップ特集>

特集
2026年4月25日 19時30分

―加速する生成AIの推論フェーズ、巨大インフラの要を担う有望株をロックアップせよ―

東京株式市場は4月新年度相場の幕開けとともに一気に上値指向を強め、日経平均株価は史上最高値圏に突入、今週23日の取引では寄り後早々に未踏の6万円台まで駆け上がる場面があった。米国発の AI・半導体関連 の驚異的な上昇波が東京市場にも及んでいる。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が破竹の快進撃を続け、23日には17連騰を記録し、ついに「1万」の大台に乗せるなどマーケット関係者の耳目を驚かせた。リスク許容度の高まった海外投資家は、日本のAI・半導体関連やその周辺株にも攻勢を強めている。

そうしたなか、米ビッグテックは急成長が続く 生成AI市場を支える AIデータセンター建設に積極姿勢を一段と強めている。デジタル社会の歴史的パラダイムシフトが進むなか、AIデータセンター投資は既に世界的にも不可逆的な流れとなっているが、その延長線上にあるのが「光海底ケーブル」である。米アマゾン・ドット・コム<AMZN>やメタ・プラットフォームズ<META>、マイクロソフト<MSFT>といったハイパースケーラーはAIデータセンター建設で完結するのではなく、国際間の通信インフラにおける大動脈というべき光海底ケーブルを含めた垂直統合による需要の囲い込みを狙っている。東京市場においても、この光海底ケーブルに関連する銘柄群こそが、AIインフラ投資の最終地点に参集する大化け銘柄の宝庫として注目されることになる。

●地球規模で広がる壮大なAIの神経系インフラ

生成AI市場の社会実装が驚異的なスピードで進んでいることは周知の通りだが、これは増勢一途のAIデータセンター投資の蓋然性を裏付けるものだ。 光ファイバーや光コネクターを製造するフジクラ <5803> [東証P]や古河電気工業 <5801> [東証P]などの大手メーカーが大きく株価の居どころを変えたのは象徴的な事例だが、この巨大なAIインフラは地球規模でつながっていなければ意味がない。いわば地球を身体に見立てた場合、頭脳(AI)をつなぐ神経系を担うのが光海底ケーブルといってよい。ビッグテックが力を注ぐのは当然である。

そもそも光海底ケーブルは国際通信の99%以上、ほぼすべてを占めている(残りの1%弱が衛星通信)。一方、世界のデータトラフィックは生成AIの登場によって年率30~40%のペースで増加しており、この膨大化する情報量をこなすためにケーブル新設に向けた投資が加速していくことは明白だ。光海底ケーブルは太平洋や大西洋をはじめ広漠たる海を横断するため、数千~数万キロメートルに及ぶ壮大なインフラであることに間違いはない。そして、ケーブルの中を通る光ファイバーによって大容量のデータが伝送されるが、その情報量は1秒間に数百テラビットというこれもまた膨大なものである。

●最強の光海底ケーブル関連はNEC

日本は太平洋を横断する米国からのメインルート(米国・西海岸からアジアへの最短ルートでケーブルを敷設した場合)の終着点に位置するとともに、東南アジアへの中継ポイントとなる「アジア最大のデジタルハブ」として要衝を占めている。日本はこの地理的な優位性から、太平洋におけるビッグプロジェクトで今後中期的に商機を捉える公算が大きい。活躍が期待される国内企業で筆頭に挙げられるのはNEC <6701> [東証P]だ。光海底ケーブルでは世界ビッグ3の一角を占めており、ケーブルや中継器など主要機器の製造から設計・開発、海底敷設に至るまで一気通貫で手掛けることができる。

更にNECと連携密接な住友電気工業 <5802> [東証P]も見逃せない存在だ。光海底ケーブル事業で両社は強力なパートナーであり、日本唯一の海底ケーブル製造拠点OCCを共同出資で運営している。住友電が世界に先駆けて開発したマルチコアファイバーは、光ファイバーの外径を変えずにコア(光の通り道)を複数配置するもので、この技術をNECと連携させ、光海底ケーブル事業において圧倒的な優位性を発揮することを可能としている。

このほかNECグループの中核的な計測器メーカーとしての歴史を持つアンリツ <6754> [東証P]も光海底ケーブルにおける重要なポジションを担っている。超長距離にわたる情報伝送において設計通りのビット数を確保できるか、あるいは信号に歪みが生じていないかなどを測定するには同社の技術が不可欠となる。なお、マルチコアファイバーの伝送品質を評価する製品も同社が開発している。

●27年以降にケーブル投資は一段と加速へ

新設ケーブルの投資額は2024~26年の3年間で累計100億ドルを超え、過去最高となることが予想されている。海底ケーブルへの投資でわずか3年間にこれだけの金額が投資されたのは、生成AI市場の拡大によるものであることは論をまたない。27年以降も世界的にAIの「推論フェーズ」がピークに達することで、これを上回る巨額の投資が行われることは容易に想像がつく。

生成AI時代の本格到来を支える地球規模のAIインフラが光海底ケーブルであり、上記銘柄以外にもビジネスチャンスを獲得し、業績を躍進させる銘柄は少なからず存在する。時価総額の比較的小さい中小型株ほど株価の変化率が高くなるのは株式投資におけるセオリーだが、規模の大きい会社であれば、それだけプロジェクトに携わる比重が大きくなりやすいというのも道理である。今回のトップ特集では中小型株から大型株まで幅広く俯瞰し、光海底ケーブルをテーマにマーケットでスポットライトを浴びる可能性が高い有望株を5銘柄選抜した。

●光海底ケーブルで商機を捉える5銘柄大選抜

【アイピーエスはビッグテックと大型案件協業へ】

アイ・ピー・エス <4390> [東証P]はフィリピンで国際データ通信回線や企業向けネット接続ビジネスを主力展開し、国内ではコールセンターシステムの販売やデータセンターサービスなどを手掛ける。国際海底ケーブルのプロジェクトでも存在感を示し、日本、フィリピン、シンガポールを結ぶ新たな国際海底ケーブル「Candle(キャンドル)」のコンソーシアム形式による共同建設への参画(大型受注獲得)を開示している。2028年に運用開始の予定で、メタ・プラットフォームズ<META>やソフトバンク <9434> [東証P]などをパートナー企業とし、サプライヤーはNEC <6701> [東証P]となっている。業績は連結決算移行後の16年3月期以降、トップライン、営業利益ともに高成長路線をまい進中で、26年3月期の営業利益は前の期比19%増の52億5000万円予想と過去最高更新が続く見通し。これまで好業績を背景に毎期増配を繰り返すなど、成長力だけでなく株主還元姿勢も評価される。

3月11日に3440円の年初来高値をつけた後1割程度ディスカウントされた水準にあるが、75日移動平均線が走る3000円トビ台近辺は強気対処したい。光海底ケーブルでは関連最右翼といってもよく、業績は27年3月期も大幅な利益成長が見込まれるだけに上値余地が意識される。成長力を考慮すると13倍台のPERは株高修正期待が大きく、中期的には昨年9月の最高値3950円奪回から4000円台活躍へと視界が開けそうだ。

【湖北工業は光アイソレータで2ケタ成長が続く】

湖北工業 <6524> [東証S]は光海底ケーブルの主要デバイスである光アイソレータやアルミ電解コンデンサー用リード端子で世界シェア首位を誇るグローバルニッチトップとして注目度が高い。光アイソレータは光を一方向に通過させる(逆方向への戻り光を遮断する)役割を担い、長距離・大容量通信では必要不可欠となっている。光部品の市場は拡大の一途で、米ビッグテックをはじめとする旺盛な設備投資を取り込み、今後は更に成長ぺースが加速する公算が大きい。データトラフィックのワイドバンド化の進展も需要拡大を一段と助長し、これはそのまま同社の収益高成長シナリオを後押しすることになる。26年12月期業績は売上高が前期比12%増の196億1300万円、営業利益は同17%増の54億400万円と、いずれも過去最高更新が続く見通しで、来期以降も2ケタ成長路線をまい進する公算大。毎期増配を続け、株主還元に前向きに取り組んでいることも評価材料だ。

株価は4月15日に上場来高値5350円をつけた後、押し目を形成しているが伸び切った感触は全くない。時価はPERなどバリュエーションの割高感が意識され強弱観が対立しやすいが、世界的なAIデータセンター建設ラッシュは不可逆的な流れであり、これと並行して同社の収益成長余地は非常に大きい。早晩、調整一巡から切り返し5000円台後半を指向する動きが想定される。5000円大台絡みのもみ合いは絶好の仕込み場に。

【神島化は得意のセラミックスで特需獲得見込む】

神島化学工業 <4026> [東証S]はビルや住宅向けに窯業系の不燃外装建材を主力展開するが、マグネシウム化合物やセラミックスなどの化成品を手掛ける老舗化学メーカーとしての実績も高い。次世代テクノロジー分野において、同社が誇る世界トップクラスのセラミックス透明化・緻密化技術が脚光を浴びている。レーザー核融合発電において同社が製造する「透明YAGセラミックス」が高出力レーザー増幅に不可欠な材料として注目されているが、一方で光海底ケーブルで使われる光アイソレータ用材料では同社の「TGG/TAGセラミックス」が必須であり、競合が極めて少ないこともポイントとなっている。業績も好調だ。26年4月期の経常利益を従来予想の21億円から23億円(前期比34%増)に増額しており3期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。27年4月期も倉庫やデータセンターなど非住宅向け建材が牽引する形で、ピーク利益更新基調が継続する可能性は高そうだ。

目先は調整色の強い値運びで陰線形成も目立っているが、4月配当権利落ち(28日)を経て再浮上の機を捉えたい。同社株は光海底ケーブルだけでなく核融合や宇宙開発などテーマ性が豊富で市場の注目度は高く、材料株特有の株価瞬発力を有している点は魅力。PER10倍前後と指標面でも割安感があり、4月中旬の戻り高値水準である1980円どころを当面の上値目標に、中勢2000円台復帰が濃厚とみられる。

【トピーは大水深作業ロボットの活躍期待膨らむ】

トピー工業 <7231> [東証P]はホイールの最大手で、世界首位級の商品シェアを有する。素材生産から最終加工までワンストップで手掛け、国内市場で約半分のシェアを誇る乗用車用のほか、バスや建機向けなど大型車向けで優位性を発揮する。建機向けで培った足回り部品の高い技術力は、海底ケーブル敷設で必須である水中作業ロボットでも存分に発揮されている。東亜建設工業 <1885> [東証P]と共同開発した「DEEP CRAWLER」は水深3000メートルでも稼働可能なロボットで、活躍が期待されている。業績は25年3月期に営業49%減益と落ち込んだものの、26年3月期の同利益は前の期比32%増の70億円と回復色を鮮明とする見通し。27年3月期も自動車用や建機用いずれも堅調で営業2ケタ増益基調を維持する公算が大きい。PBRが0.4倍台と解散価値の半値以下に放置されており、4%台の高配当利回りも考慮してバリュエーションの割安さが際立つ。

株価は昨年の年央から上昇トレンドに乗り、3月2日には3710円の年初来高値(約8年半ぶりの高値)をつけたが、その後は一転して急速に売り込まれる展開となり同月30日には年初来安値を形成した。荒い値動きながら3000円を割り込んだ水準は、株価指標面を考慮して買い場を提供している可能性が高い。リバウンドに転じれば、3200円台を横に走る75日移動平均線の奪回が第一目標となる。中勢3000円台半ばを目指す方向に。

【五洋建は業績飛躍期で新型CLVが脚光浴びる】

五洋建設 <1893> [東証P]は海洋土木分野では業界最大手に位置するが、国土強靱化や防衛関連の一角を担う銘柄として港湾関連工事などの大型案件の需要獲得が進む。また、海底インフラの施工能力も高く、大容量の新型ケーブル敷設船(CLV)に総額約365億円を投じ2028年に稼働を予定している。このCLVは洋上風力発電向けを主軸としているが、長距離の光海底ケーブル敷設でも活躍が期待できるだけの積載能力を持っている。また、同社は敷設だけではなく、無人探査機による海底ケーブルの点検やメンテナンスでも商機を捉える可能性がある。26年3月期は業績の飛躍的な伸びが予想されており、営業利益は前の期比2.3倍の505億円を見込んでいる。これは20年3月期の331億6100万円のピーク利益を6期ぶりに大幅更新することになる。続く27年3月期についても収益成長トレンドは不変で、売上高、営業利益ともに過去最高更新が続く公算が大きい。

株価は4月上旬を境に一貫して下値模索の動きとなっているが、ファンダメンタルズ面では過去最高水準にあり、見直し買いのタイミング待ちといえる。1月7日の年初来安値1569円を下値限界ラインとみて買い下がる方針で対処したい。株式需給面では信用買い残が高止まりした状態だが、それでも200万株程度で日々の売買高を考えれば重荷とはならない。トレンド転換となれば、比較的早期に2000円台回復が視野に入る。

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