前場に注目すべき3つのポイント~バイデン政策の流れから環境に関連した銘柄に注目

市況
2021年1月12日 8時36分

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:バイデン政策の流れから環境に関連した銘柄に注目

■良品計画、1Q営業利益 黒字転換131億円、コンセンサス上回る

■前場の注目材料:KDDI、フラーに出資、新潟で起業支援

■バイデン政策の流れから環境に関連した銘柄に注目

12日の日本株市場は先週の上昇に対する利食い優勢の展開から、底堅さを見極める格好になりそうだ。11日の米国市場ではNYダウが89ドル安だった。連邦議会議事堂の乱闘を受け、民主党はトランプ大統領弾劾訴追状案を下院に提出するなど政局混乱を警戒。ソーシャルネットワーク企業によるトランプ大統領のアカウント凍結決定を受けたハイテク企業関連株の下げがけん引し、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の28020円。円相場は1ドル104円20銭台で推移している。

米国での連邦議会議事堂の乱闘を受けた民主党によるトランプ大統領弾劾訴追状案提出については不安視されることになるが、先週後半にかけて大きくし上昇していたこともあり、利益確定の流れは想定線であろう。改めて売り仕掛けてくる流れは限られそうであり、売り一巡後は日経平均の28000円辺りでの底堅さを見極めたいところである。基本的には急ピッチの上昇に対して押し目待ちの買い意欲は強いと考えられるため、28000円接近の場面では買いの好機とみる向きもありそうだ。

また、市場の関心はバイデン政権に対する大規模な経済対策への期待に向かっていると考えられる。増税やテック企業に対する規制強化に対する警戒感が根強いものの、目先はコロナ対策に打ち込むことから、すぐさま規制を強化する流れにはならないとの見方が大勢のようであり、期待感が先行することになりそうだ。その他、SOX指数は上昇しており、半導体株は概ね上昇していることも買い安心感につながると考えられる。

物色の流れとしてはバイデン政策の流れから環境に関連した銘柄のほか、ややディフェンシブ志向になりそうである。中小型株においても環境に関連する銘柄に向かいやすいほか、出遅れ感の強い中小型株が優位になりそうだ。マザーズの時価総額上位の銘柄については、ナスダックの下げやテスラの下落などが影響してくると考えられ、やや手掛けづらい相場展開が見込まれそうだ。

■良品計画、1Q営業利益 黒字転換131億円、コンセンサス上回る

良品計画<7453>が発表した第1四半期業績は売上高は前年同期比46%増の1149.60億円、営業利益は131.54億円と黒字に転換した。コンセンサス(100億円程度)を上回った。コロナ禍による在宅時間の増加を受けて、カレーや菓子などの需要が高まっているとみられるようである。食品は日常的な必需品として取り扱いを強化する方針を示したと伝えられている。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(28139.03、+648.90)

・1ドル104円10-20銭

・SOX指数は上昇(2969.92、+33.45)

・原油先物は上昇(52.25、+0.01)

・日銀のETF購入

・コロナ向けワクチン開発の進展

・世界的金融緩和の長期化

・KDDI<9433>フラーに出資、新潟で起業支援

・SMC<6273>内外で生産・物流増強

・フェローテック<6890>パワー半導体基板、中国で生産能力倍増、EV需要取り込む

・ディスコ<6146>茅野工場の新棟完成

・武田薬<4502>幹部候補を早期育成、来年度から新人材施策

・アステラス製薬<4503>米で過活動ぼうこう治療薬の剤型・適応症追加承認

・大日住薬<4506>米で前立腺がん治療剤を発売、経口剤で初承認

・神戸製鋼所<5406>低炭素化ソリュ提案、米子会社と連携

・日本製鉄<5401>日鉄防食と国宝の耐震補強工事にチタン箔シート供給

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 11月経常収支(予想:+1兆5610億円、10月:+2兆1447億円)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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