前場に注目すべき3つのポイント~個人主体の資金は水素などの再生エネルギー関連へ

市況
2021年1月14日 8時37分

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人主体の資金は水素などの再生エネルギー関連へ

■イオン、3Q営業利益33.9%減 681億円

■前場の注目材料:トヨタ、ターボ生産移管、豊田織機に生産集約

■個人主体の資金は水素などの再生エネルギー関連へ

14日の日本株市場は利食いをこなしつつ、強含みの相場展開が見込まれる。13日の米国市場はNYダウが8ドル安と小幅に下落する一方で、ナスダックは上昇だった。米下院がトランプ大統領の弾劾手続きに入り政局不安から売り優勢の展開に。ただし、12月消費者物価指数(CPI)でインフレの急伸が見られず連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方が強まったほか、大規模財政支援への期待を受けた押し目からの買いが支えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の28445円。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや利食い優勢の展開になりそうである。しかし、下院でのトランプ大統領に対する弾劾訴追決議案については賛成多数で可決した。今後上院での裁判が行われることになるが、トランプ大統領の任期が切れる20日より前に裁判が始まる可能性がないとみられており、いったんは手控え要因が通過する形でのアク抜けが意識されやすいところである。

もっとも国内では緊急事態宣言の地域拡大によって積極的な売買は手控えられやすいところであり、一方でドル建て日経平均は最高値を更新してきていることから海外勢による資金流入が継続しやすく、物色は指数インパクトの大きい値がさ株などコア銘柄に集中しやすいとみられる。その他、バイデン次期大統領の就任式に向けてはバリューシフトに備えた動きも徐々に高まってくるとみられるほか、脱炭素をテーマとした再生エネルギー関連への物色も根強いと考えられる。そのため、海外勢による指数インパクトの大きい値がさ株への資金流入に対して、個人主体の資金は水素などの再生エネルギー関連への物色に向かいそうである。

日経平均は28500円辺りでは強弱感が対立しやすいだろうが、28000円前半レベルでの押し目買い意欲は強く、利食いに押される場面がみられたとしてもショートポジションは避けておきたいところであろう。

■イオン、3Q営業利益33.9%減 681億円

イオン<8267>が発表した第3四半期決算は、売上高にあたる営業収益は前年同期比0.1%増の6兆3925億円、営業利益は同33.9%減の681億円だった。スーパーマーケット事業やヘルス&ウエルネス事業が好調に推移した。9~11月期は総合スーパー事業の損益が改善したほか、総合金融事業は大幅増益となった。21年2月期予想は据え置いている。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(28456.59、+292.25)

・ナスダック総合指数は上昇(13128.95、+56.52)

・1ドル103円80-90銭

・SOX指数は上昇(2991.95、+3.93)

・VIX指数は低下(22.21、-1.12)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・コロナ向けワクチン開発の進展

・世界的金融緩和の長期化

・トヨタ<7203>ターボ生産移管、豊田織機に生産集約

・関西電力<9503>山形で最大50万kW洋上風力、丸紅と共同開発検討

・ブリヂストン<5108>ゴム農園の植林最適化システム開発、大量データ活用

・大豊工業<6470>新型ミライにアルミダイカスト製品供給

・日産自<7201>遮音材「音響メタマテリアル」、米科学誌が選定

・KDDI<9433>ドコモに対抗、20ギガ月2480円

・旭化成<3407>水島に第2工場、130億円投じ結晶セルロース安定供給

・クラレ<3405>「セプトン」などキロ0.22ドル上げ、来月

・東レ<3402>使い切り保護服に新型、高耐水圧・着用性向上

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 11月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:-6.5%、10月:+17.1%)

・08:50 12月企業物価指数(前年比予想:-2.2%、11月:-2.2%)

<海外>

・時間未定 中・12月輸出(前年比予想:+15.0%、11月:+21.1%)

・時間未定 中・12月輸入(前年比予想:+5.4%、11月:+4.5%)

《ST》

提供:フィスコ

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