話題株ピックアップ【昼刊】:Tホライゾン、日ケミコン、メイコー

注目
2021年5月11日 11時40分

■テクノホライゾン <6629>  1,492円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在

テクノホライゾン<6629>がカイ気配スタートで1200円近辺のもみ合いを一気に上放れてきた。同社は光学機器メーカーで、レンズ技術分野の高度な技術力を武器に、監視カメラやドライブレコーダーなどで高い商品競争力を誇っている。10日取引終了後、21年3月期決算を発表、営業利益は前の期比68%増の24億2000万円と急拡大したほか、続く22年3月期も前期比24%増の30億円と3期連続のピーク利益更新を見込むなど業績急成長トレンドが継続する見通し。これを材料視する形で投資資金が流入した。

■芝浦電子 <6957>  4,305円  +635 円 (+17.3%) 一時ストップ高   11:30現在

芝浦電子<6957>が一時ストップ高。同社は10日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比30.7%増の41億円としていることや、期末一括配当計画を前期比25円増配の100円としていることが好感されているようだ。売上高は同13.2%増の285億円を見込む。中長期的にサーミスタ素子や温度センサーの需要が堅調に推移するとみており、ハイブリッド車や電気自動車(EV)といった環境対応車、及び省エネ家電などの搭載拡大を目指して既存市場の掘り起こしや海外市場での売り上げ増を図るとしている。

■日本ケミコン <6997>  2,021円  +253 円 (+14.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

日本ケミコン<6997>が急動意。4月21日の年初来安値1621円をターニングポイントに5日移動平均線を絡めた戻り相場を演じてきたが、きょうは一気に戻り足を加速させ2000円大台復帰を視界に入れている。同社は10日取引終了後に発表した22年3月期業績予想は営業利益が前期比2.1倍となる62億円を見込んでおり、これが株価を強く刺激する格好となった。ICT市場ではリモートワークの普及や巣ごもり需要などを背景にパソコンやゲーム機関連の販売が伸び、同社が手掛けるアルミ電解コンデンサーの需要が喚起される形となった。更に、車載向けコンデンサー需要も拡大傾向を強めており、今期業績に反映される見通しだ。

■LITALICO <7366>  5,220円  +600 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

10日に決算を発表。「今期経常は54%増で9期連続最高益更新へ」が好感された。

LITALICO <7366> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比46.0%増の14.2億円に伸び、22年3月期も前期比54.1%増の22億円に拡大を見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。11期連続増収、9期連続増益になる。

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■オプテックスグループ <6914>  1,929円  +197 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は2.6倍増益・上期計画を超過」が好感された。

オプテックスグループ <6914> が5月10日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の15.8億円に急拡大し、1-6月期(上期)計画の11.5億円に対する進捗率が137.6%とすでに上回り、さらに5年平均の57.9%も超えた。

⇒⇒オプテックスグループの詳しい業績推移表を見る

■メイコー <6787>  2,700円  +249 円 (+10.2%)  11:30現在

メイコー<6787>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比42.7%増の95億円としていることや、年間配当計画を前期比20円増配の40円としていることが好感されているようだ。売上高は同13.2%増の1350億を予想。車載向けの基板がビルドアップ基板へのシフトを伴いながら引き続き好調に推移するとみているほか、スマートフォン向け基板も5G用途の基板の増加を見込んでいる。

■グリー <3632>  628円  +42 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

10日に決算を発表。「1-3月期(3Q)経常は3.4倍増益、未定だった今期配当は1円増配」が好感された。

グリー <3632> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の91.6億円に急拡大した。同時に、従来未定としていた期末一括配当は11円(前期は10円)実施する方針とした。

⇒⇒グリーの詳しい業績推移表を見る

■クレスコ <4674>  1,798円  +101 円 (+6.0%)  11:30現在

10日に決算を発表。「今期経常は2%増で10期連続最高益、2円増配へ」が好感された。

クレスコ <4674> が5月10日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比10.5%増の41億円になり、従来予想の36億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。22年3月期も前期比2.4%増の42億円に伸びを見込み、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。12期連続増収、増益になる。

⇒⇒クレスコの詳しい業績推移表を見る

■図研 <6947>  3,140円  +169 円 (+5.7%)  11:30現在

10日に決算を発表。「今期経常は14%増で2期ぶり最高益、2円増配へ」が好感された。

図研 <6947> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比9.6%減の31.5億円になったが、22年3月期は前期比14.2%増の36億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒図研の詳しい業績推移表を見る

■プレミアグループ <7199>  2,537円  +126 円 (+5.2%)  11:30現在

10日に決算を発表。「今期税引き前は1%増で6期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は4円増配へ(訂正)」が好感された。

プレミアグループ <7199> が5月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前利益は前の期比33.0%増の34.6億円に拡大し、22年3月期も前期比1.1%増の35億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を45円→46円(前の期は44円)に増額し、今期も前期比4円増の50円に増配する方針とした。

⇒⇒プレミアグループの詳しい業績推移表を見る

■ソリトンシステムズ <3040>  1,830円  +58 円 (+3.3%)  11:30現在

ソリトンシステムズ<3040>が大幅高で3日続伸している。10日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高48億9000万円(前年同期比24.0%増)、営業利益9億6700万円(同3.2倍)、純利益7億2600万円(同4.3倍)と大幅増収増益となったことが好感されている。主力のITセキュリティー事業で、「SolitonSecureDesktop」などセキュアなテレワークを実現する製品やサービスの売り上げが拡大した。また、「GIGAスクール構想」向けに校内ネットワークに安定と安全を確保する「NetAttest EPS」や「NetAttest D3」、有害サイトへのアクセスを防止する「Soliton DNS Guard」の販売も好調だった。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高172億円(前期比4.5%増)、営業利益22億円(同17.9%増)、純利益15億円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■エービーシー・マート <2670>  6,080円  +90 円 (+1.5%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>は反発。10日の取引終了後に発表した4月度概況で、既存店売上高は前年同月比65.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べ業況が大きく改善したことに加えて、気温の上昇が早く天候も良好だったため既存店客数が同67.8%増と伸長したことが牽引した。なお、全店売上高は同2.6倍だった。

■オカムラ <7994>  1,376円  +15 円 (+1.1%)  11:30現在

オカムラ<7994>は3日ぶりに反発している。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が2420億円から2440億円(前の期比3.6%減)へ、営業利益が130億円から141億円(同5.3%増)へ、純利益が100億円から119億円(同20.8%増)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表しており、これが好感されている。コロナ禍での働き方に対応したオフィスの改装が本格化したことや、巣ごもり需要に対応した改装需要が旺盛だったことが要因としている。また、投資有価証券売却益を計上したことも寄与した。

■日本精機 <7287>  1,233円  +12 円 (+1.0%)  11:30現在

日本精機<7287>が反発している。10日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が2100億円から2169億円(前の期比12.0%減)へ、営業利益が9億円から38億8000万円(同49.4%減)へ、純利益が1億円から5億円(前の期3億5000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。自動車及び汎用計器事業の売り上げが計画を上回ったことに加えて、経費削減などに努めたことが寄与した。

■日本郵船 <9101>  4,450円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手がいずれも堅調。全体相場は日経平均が800円を超える下げをみせるなど波乱展開にあるが、そのなかで頑強さが光っている。新型コロナワクチンの普及を背景とする世界的な景気回復期待がグローバル物流を担う海運セクターの業績に追い風となっている。ばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数も直近こそ上昇一服となっているものの、5月5日時点で3200台まで急浮上しており、これはリーマン・ショック前の2007年以来約14年ぶりの水準に達している。

■極東貿易 <8093>  1,707円  +300 円 (+21.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

極東貿易<8093>がストップ高カイ気配。株価は5月初旬まで年初来安値圏に近い1300円台で推移していたが、一気に切り返す展開となった。同社は産業機械などを扱う商社でM&A戦略に積極的、防衛関連としての側面も持つ。10日取引終了後に発表した22年3月期の業績予想は、営業利益が前期比2.3倍の8億5000万円とV字回復を見込んでいる。更に、業績急改善予想を背景に株主還元にも意欲的な姿勢を前面に押し出している。年間配当を前期実績比85円の増配となる145円を計画し、これがポジティブサプライズとなった。配当利回りは前日終値換算で9.7%に達する。また、同日26年3月期(25年度)を最終年度とした中期経営計画の策定もあわせて発表した。26年3月期に経常利益25億円(前期実績は7億3400万円)を数値目標に掲げており、これも物色人気を加速させるインパクトを与えた。

●ストップ高銘柄

キャリア <6198>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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