株価指数先物【寄り前コメント】 売り一巡後の底堅さを見極め、NTロングのポジションを想定

市況
2021年5月26日 8時18分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 28410 -190 (-0.66%)

TOPIX先物 1909.5 -12.5 (0.65%)

シカゴ先物 28405 -195

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。経済活動の正常化への期待から買い先行で始まったが、5月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったほか、4月の米新築住宅販売件数も予想より減少したことを受けて、その後は景気敏感株を中心に利益確定の動きとなった。一方で、長期金利が1.5%台に低下したことでハイテク株の一角は買われており、SOX指数は上昇。ナスダックは小幅な下落にとどまっている。S&P業種別指数は耐久消費財・アパレル、小売、食品・生活必需品小売が上昇する一方で、エネルギー、銀行、公益事業が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比195円安の2万8405円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8580円で始まり、その後は2万8600円を挟んで非常に狭いレンジでの保ち合いが続いた。しかし、米国市場の取引開始後に軟化しており、終了間際には2万8350円まで下落幅を広げ、2万8410円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まることになりそうだ。ただし、米国市場では予想を下回る経済指標が嫌気されて景気敏感株を中心に売られたものの、NYダウは最高値圏で推移していることもあり、利食いの範囲内といえる。一方で、長期金利の低下によりハイテク株への物色が見られ、地合いとしては底堅い値動きである。VIX指数は18.84と小幅に上昇しているが、一時16.87まで低下する場面も見られており、直近ボトムレンジからの反発といったところ。そのため、日経225先物は朝方こそ売り先行になりそうだが、売り一巡後は底堅い値動きが予想される。

テクニカル面では上昇する5日移動平均線を支持線としたリバウンド基調を続けており、5日線が位置する2万8360円辺りでの底堅さを見せてくるようだと、押し目買い意欲は強まりやすい。一方、上値は2万8500円辺りでの攻防から25日線が位置する2万8715円辺りを意識。日経225先物の限月間スプレッドはマイナス47と4月半ばのマイナス57.5水準から上昇傾向にあるため、先高期待から押し目拾いのスタンスに。

25日のNT倍率は先物中心限月で14.88倍に上昇したが、14.80~15.00倍のレンジ下限水準に位置している。米ハイテク株の底堅い値動きを受けて、目先的にはNT倍率の上昇を見込んだNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションを想定したい。

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