株価指数先物【寄り前コメント】 FRBが金融引き締めを急ぐとの観測は相当織り込まれた可能性

市況
2022年1月11日 8時24分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28410 -40 (-0.14%)

TOPIX先物 1992.5 +1.0 (+0.05%)

シカゴ日経平均先物 28185 -265

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

10日の米国市場はNYダウ S&P500が下落する一方、ナスダックは上昇。ゴールドマン・サックスが米連邦準備理事会(FRB)の今年の利上げ回数を従来の3回から4回に引き上げるなど、FRBが金融引き締めを前倒しするとの観測が重荷となった。NYダウは午前中に一時600ドル近く下落する場面があったが、午後に入り長期金利の上昇一服により買い直され下げ渋ったほか、ナスダックは小幅ながらプラスに転じた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、医薬品・バイオテクノロジー、半導体・同製造装置が上昇する一方、耐久消費財・アパレル、運輸、家庭用品・パーソナル用品が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比265円安の2万8185円で取引を終えた。なお、8日に取引を終えた日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円高の2万8490円で始まり、その後は2万8400円を挟んだ保ち合いを継続するなか、米国市場の取引開始後には一時2万8160円まで下落する場面が見られた。終盤にかけて持ち直し、2万8410円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好で売り先行で始まることになろう。2万8000円~2万8500円のレンジが意識されやすく、レンジ下限を試す動きが警戒されやすい。シカゴ先物が一時2万7860円まで売られたこともあり、短期筋のショートの動きには注意する必要はありそうだ。ただし、NYダウが下げ渋りを見せたほか、ナスダックはプラスに転じたこともあり、FRBが金融引き締めを急ぐとの観測に対しては相当織り込まれたとの見方も高まりやすい。

そのため、積極的にはロングに傾ける動きは限られるものの、2万8000円接近では押し目狙いの動きも意識されてきそうだ。また、VIX指数は一時23.33まで急伸した後は19.40と25日、75日移動平均線水準まで上げ幅を縮めていることも、押し目狙いの動きに向かわせやすい。

NT倍率は先物中心限月で低下傾向にあるが、昨年12月の直近安値水準に接近していることから、いったんはNTショートの巻き戻しの動きも想定しておきたいところか。

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