話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、オービック、スノーピーク

注目
2022年1月17日 15時15分

■INPEX <1605>  1,123円  +34 円 (+3.1%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>など石油関連株が高い。先週末14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比1.70ドル高の1バレル=83.82ドルと上昇。一時84ドル台に上昇した。米ウォール・ストリート・ジャーナルが14日、ロシア軍がウクライナ方面に更に移動した、と報じた。このウクライナ情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇しており、石油関連株に買いが流入している。

■オービック <4684>  18,790円  +540 円 (+3.0%)  本日終値

オービック<4684>が3日ぶりに反発。15日付の日本経済新聞朝刊で、「2022年3月期末の配当を従来予想から30円引き上げ、122円50銭にすることがわかった」と報じられており、記事の通りならば年間配当は215円(前期比30円増)となり、10期連続増配となることが好材料視されたようだ。記事によると、企業のデジタル化投資が活発で、主力の統合基幹業務システム(ERP)の受注が増えており、第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は前年同期比1割増の400億円超となったもようで、利益拡大を受けて株主還元を強化するという。なお、報道に対して会社側は、「当社から発表したものではない。業績については現在集計中だが、概ね報道された内容に近い数字を見込んでいる。増配の可能性を現在検討中だが、報道された数値は機関決定したものではない」とコメントしている。

■サムティ <3244>  2,126円  +19 円 (+0.9%)  本日終値

サムティ<3244>は3日ぶり反発。同社は14日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高1400億円(前期比54.8%増)、営業利益180億円(同90.2%増)、純利益102億円(同1.9%増)、年間配当予想は90円(前期は90円)と開示した。あわせて発表した21年11月期連結営業利益は94億6100万円(前の期比45.5%減)となり、会社計画の100億円を下回った。不動産開発、不動産ソリューション、海外、不動産賃貸の各事業で前の期の実績を下回り、ホテル賃貸・運営事業では営業損失が拡大したためとしている。

■コメダホールディングス <3543>  2,060円  +10 円 (+0.5%)  本日終値

コメダホールディングス<3543>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断「A」と目標株価2500円を継続した。同社はくつろげる店づくりの「コメダ珈琲店」を全国でフランチャイズチェーン(FC)展開している。郊外型店舗が多く、居心地を追求した昔ながらのフルサービス型喫茶店を特徴とし、スターバックス<SBUX>やドトール・日レスホールディングス<3087>傘下のドトールなどとは真逆の差別化戦略をとり成長してきた。第3四半期(3~11月)の連結営業利益は前年同期比36.8%増の58億4700万円と好調だった。22年2月期通期の連結営業利益予想72億5000万円に対する進捗率は80.6%に達しており、同証券では76億円への増額修正を予想。中期経営計画「VALUES2025」では、26年2月期の一株当たり利益(EPS)は125円46銭(今期会社予想105円18銭)を目指すことも評価している。

■東京エレクトロン <8035>  65,510円  +290 円 (+0.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株が高い。先週末14日の米株式市場で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比2%強高の3900に上昇した。アプライド・マテリアルズ<AMAT>やTSMC<TSM>といった銘柄が人気を集めた。これを受け、この日の東京市場でも半導体製造装置関連株に見直し買いが流入している。

■スノーピーク <7816>  2,320円  -700 円 (-23.2%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率2位

スノーピーク<7816>は急落。14日に発表した12月度の月次報告で、連結売上高は前年同月比19.3%増となり、2ケタ増益を継続したものの、日本における売上高が同6.7%増にとどまり、21年12月期では初の1ケタ台の増収にとどまったことから、売り上げ成長のピークアウトを警戒する売りが出たようだ。

■三愛石油 <8097>  1,100円  -256 円 (-18.9%)  本日終値  東証1部 下落率4位

三愛石油<8097>は大幅に3日続落。同社は14日取引終了後、リコー<7752>(売出株数は168万株)、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行(同各150万株)を売出人とする合計618万株の株式売り出しと、野村証券を売出人とする上限92万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表しており、希薄化を懸念した売りが優勢となった。売出価格は24日~27日のいずれかの日に決める。一部株主より株式売却の意向が確認されたためとし、これによってリコーは議決権割合が13.29%から9.52%へ低下し、筆頭株主から第2位株主に変更となる見通し。あわせて、22年3月期連結売上高予想を4700億円から6300億円(前期比32.9%増)へ上方修正することも発表した。営業利益100億円(同16.4%増)、純利益75億円(同6.3%増)の見通しに変更はなし。原油価格高騰で石油製品の販売価格が上昇したためとしている。

■アウトソーシング <2427>  1,434円  -257 円 (-15.2%)  本日終値  東証1部 下落率5位

アウトソーシング<2427>は大幅反落。同社は14日取引終了後、21年12月期第3四半期累計(1~9月)連結営業利益は178億8900万円(前年同期比91.6%増)だったと発表した。同期間における過去最高を更新。通期計画251億円(前期比88.4%増)に対する進捗率は71.3%。株価は前週末に決算への思惑で商いを伴って急騰していたため、きょうは材料出つくしの売りが優勢となっているもよう。国内では米軍施設向け事業がコロナ禍の影響をあまり受けずに順調に伸長したとし、海外ではアイルランド最大の人材ビジネス企業であるCPLグループが厳格な再ロックダウン下でも順調な業績を続けているとした。

■古野電気 <6814>  1,080円  -190 円 (-15.0%)  本日終値  東証1部 下落率6位

古野電気<6814>が大幅安。同社は14日取引終了後に、22年2月期第3四半期累計(21年3~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比15.3%減の28億3500万円となり、通期計画の40億円に対する進捗率は70.9%となった。売上高は同3.6%増の626億1300万円で着地した。舶用事業の販売回復が増収につながったものの、GIGAスクール特需の剥落が利益面に影響した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ディップ <2379>  3,240円  -235 円 (-6.8%)  本日終値

ディップ<2379>は3日続落。同社は14日取引終了後、22年2月期連結業績予想について、売上高を428億円~490億円から388億円~410億円(前期比19.4%増~26.2%増)へ、営業利益を77億円~118億円から48億円~62億円(同34.4%減~15.2%減)へ、純利益を49億5000万円~78億円から31億円~41億円(同5.1倍~6.7倍)へ、年間配当予想を61円~79円から56円(前期は56円)へ下方修正すると発表した。22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は38億5700万円(前年同期比35.0%減)だった。新型コロナウイルスの感染再拡大によって顧客企業による求人広告出稿への影響が想定されることや、第4四半期に約14億円の広告宣伝投資を実施する見込みであることを踏まえ、業績見通しを見直したとしている。

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