オラクルは決算受けプラス圏で推移 クラウドの売上高が拡大=米国株個別
オラクル<ORCL>がプラス圏で推移。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を下回った。同社は、拡大を試みている重点分野であるクラウドの売上高が45%増の36億ドルに達したと発表。医療記録プロバイダーのサーナー社の買収が完了する前の四半期は19%増だった。
同社のカッツCEOは「オラクルのアプリケーションとインフラのクラウド事業は現在、総売上高の30%以上を占めている。事業全体に占める割合がますます大きくなるにつれ、当社の成長は2桁に達し、それに伴って1株利益も増加を見込んでいる」と述べた。
アナリストは、クラウド事業の売上高の伸び加速を肯定的に見ている一方で、サーナーの統合がコストを押し上げ、営業利益率が前年同期の45%から39%に低下している点をネガティブに捉えているコメントも聞かれた。
(6-8月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:1.06ドル)
・売上高:114.5億ドル(予想:114.4億ドル)
クラウドサービス・ライセンス:84.2億ドル(82.9億ドル)
クラウドおよびオンプレミスのライセンス:9.04億ドル(予想:8.91億ドル)
ハードウェア:7.63億ドル(予想:7.43億ドル)
サービス:13.6億ドル(予想:8.94億ドル)
・営業利益(調整後):44.8億ドル(予想:44.9億ドル)
・営業利益率(調整後):39.0%(予想:39.6%ドル)
(NY時間09:40)
オラクル<ORCL> 78.24(+1.16 +1.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美