年後半相場をリードする3大テーマ(1)「レアアース」 <GW特集>
―「レアアース」「宇宙開発」「ペロブスカイト太陽電池」の有望株をセレクト―
米国・イスラエルがイランに軍事攻撃を仕掛け、春先からマーケットは大きく揺れた。中東情勢の混乱とそれに伴うエネルギー不安が重荷となり、いまだ先行き不透明な状況は続く。しかし、こうしたなかでも投資マネーはしたたかであり、成長ストーリーの描きやすい銘柄には物色の矛先が向かう。直近そのターゲットとなったのがAI・半導体関連株だ。値がさの主力銘柄を中心に買いが流入し、日経平均株価を一気に最高値圏へと導いた。では、このAI・半導体関連で潤った投資マネーは次にどこへ向かうだろうか。物色の流れは必ず循環するのが相場である。今回その候補となり得る「レアアース」「宇宙開発」「ペロブスカイト太陽電池」の3つのテーマを選抜した。各テーマの有望株をそれぞれ3銘柄ずつ紹介する。第1回は「レアアース」を取り上げる。
(1)【レアアース】
海底資源開発や代替材料、リサイクルなど本格化
中国によるレアアースの輸出規制強化が、世界のハイテク供給網を根底から揺さぶっている。日米欧が「脱中国」を急ぐなか、日本は南鳥島沖の資源開発に加え、代替材料やリサイクル技術の確立など「自給」への挑戦を本格化させており、単なる防衛策を超えて、新たな産業を生む巨大なトリガーへと変貌しつつある。中国による輸出規制の更なる強化が観測されるなか、レアアース関連銘柄は再び市場の主役として輝きを放ちそうだ。
●東洋エンジニアリング <6330> [東証P]~海底レアアース採掘の技術開発を牽引
南鳥島沖のレアアース開発プロジェクトにおける中核企業。海底6000メートルからレアアース泥を回収するシステムの技術開発に携わっており、今年1~2月に行われた試験掘削ではレアアースを含むとされる泥の引き揚げ成功に貢献した。また、2月には海底設備大手のSLBワンサブシー社と海洋CCS(CO2の海底下貯留)における協業の検討を目的としたMOU(覚書)を締結するなどCCS関連としての側面も持ちテーマ性は豊富だ。
●第一稀元素化学工業 <4082> [東証P]~レアアースフリーのセラミックス材料を開発
自動車排ガス浄化触媒や電子材料に用いられるジルコニウム化合物の世界トップメーカー。2025年10月にセラミックス製品の材料となるジルコニア粉末から、レアアースを使用しない「HSY-0774」を開発したと発表したことで関心が高まっている。また、国が次世代の国産再生可能エネルギーとして力を入れるペロブスカイト太陽電池の性能向上に貢献するジルコニウム化合物の研究開発も進めており、ペロブスカイト太陽電池関連としても注目。
●アサカ理研 <5724> [東証S]~「都市鉱山」再生で注目、独自の溶媒抽出技術に強み
都市鉱山などから有価金属の回収・再生を行う貴金属事業が主力。独自の溶媒抽出技術により、低品位スクラップからでも有価金属を回収するのが強みで、廃棄されたリチウムイオン電池(LiB)や電子基板から高純度なレアアースを回収する。現在、LiB再生事業の新拠点として、同分野における同社の最先端の研究成果を反映させた「新いわき工場」を建設。今年10月に試験稼働を開始し、28年4月には量産稼働を開始する予定となっている。
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株探ニュース