利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕28社選出 <成長株特集>
7月下旬から26年4-6月期決算発表の集中期間に突入している。本特集では、7月30日までに発表された決算の中から、4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、26年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、韓国サムスン電子製品に特化した半導体商社のトーメンデバイス <2737> [東証P]。26年4-6月期(第1四半期)の経常利益は197億円とこれまでの過去最高益の3.7倍に急拡大して着地した。サーバー・ストレージや車載向けメモリーの販売が大きく伸びたうえ、生成AI関連製品の需要拡大を背景にメモリー価格の上昇基調が続いたことも収益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、最高益予想だった27年3月期の同利益を従来の145億円→408億円に大幅上方修正し、期末一括配当も従来計画の600円→1640円に引き上げた。株価は連日ストップ高に買われ、一気に上場来高値を更新している。
2位に入ったSBIリーシングサービス <5834> [東証G]の4-6月期(第1四半期)は経常利益が前年同期比58.4%増の37.9億円と3四半期ぶりに過去最高益を更新した。オペレーティング・リース商品に対する旺盛な投資家需要が継続する中、実物資産投資のJOL商品で単価の大きい航空機3機を売却したことが収益を大きく押し上げた。27年3月期の同利益は前期比2.5%増の89億円と、6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
3位の第一工業製薬 <4461> [東証P]は4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比3.1倍の52.2億円に拡大し、4四半期連続の最高益更新を果たした。ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料やリチウムイオン電池用途の負極用水系複合接着剤などの高付加価値品が大きく伸びたほか、価格改定の浸透や中東情勢を背景とした一時的な需要増加も大幅増益につながった。業績好調に伴い、27年3月期の同利益を従来予想の110億円→126億円に上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
4位には合成樹脂フィルム大手の大倉工業 <4221> [東証P]がリスト入りした。4-6月期(第2四半期)は、1月に買収したフィルム加工会社のフジコーの業績上積みに加え、価格改定や生産性向上によるコスト削減が寄与し、経常利益は32.3億円と、過去最高だった直前の1-3月期実績を45.9%上回って着地。業績好調に伴い、最高益予想だった26年12月期の同利益見通しと配当予想を増額修正したことも好感され、株価は年初来高値圏に急浮上している。
5位のほくほくフィナンシャルグループ <8377> [東証P]は国内金利の上昇や貸出金の伸長を背景に資金利益が増加したうえ、与信関係費用が減少し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比59.1%増の320億円と実に78四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。負ののれん発生益27億円を計上したことも利益を押し上げた。27年3月期の同利益は前期比10.2%増の890億円と、2期連続の最高益更新を計画している。
6位のアドバンテスト <6857> [東証P]は、4-6月期(第1四半期)の税引き前利益が前年同期比92.9%増の2340億円と2四半期連続で過去最高益を達成した。 AI関連半導体 の生産増加や複雑化を背景に試験装置需要が拡大し、特に推論用AI半導体向けの引き合いが強まる中、半導体向け検査装置の販売が大きく伸びた。併せて、27年3月期の同利益を従来の6290億円→8910億円に上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。好決算を受けて株価は連日急騰し、約1ヵ月ぶりの水準まで回復している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<2737> トーメンデバ 273 19741 5288 206 40800 13322 4.8
<5834> SBIリーシ 53.0 3798 2483 2.5 8900 8681 7.4
<4461> 一工薬 51.7 5228 3447 21.5 12600 10372 17.4
<4221> 大倉工 45.9 3232 2215 35.3 8700 6428 10.9
<8377> ほくほくFG 44.7 32001 22117 10.2 89000 80757 14.4
<6857> アドテスト 35.8 234082 172371 72.4 891000 516720 35.7 *
<8425> みずほリース 35.7 29087 21428 1.2 67000 66219 7.4
<4091> 日本酸素HD 26.9 59367 46771 8.0 191000 176786 19.1 *
<8697> 日本取引所 25.0 44062 35240 25.7 147000 116918 22.7 *
<5333> NGK 24.7 33724 27054 10.3 105000 95202 19.2
<9697> カプコン 21.1 41452 34218 12.0 83000 74134 28.6
<6454> マックス 20.4 6015 4995 8.3 19900 18382 22.0
<9436> 沖縄セルラー 18.0 5939 5034 2.3 19300 18864 26.8
<4684> オービック 17.7 32049 27238 9.3 114500 104779 23.8
<9766> コナミG 16.7 46453 39804 1.7 143000 140667 27.7 *
<7995> バルカー 16.2 2978 2562 19.6 10800 9029 13.2
<6866> HIOKI 12.2 2926 2608 19.5 9840 8236 19.9
<1803> 清水建 9.0 55677 51079 31.6 183500 139464 9.8
<8714> 池田泉州HD 8.3 8586 7925 12.9 28500 25233 13.8
<8366> 滋賀銀 6.2 14301 13468 45.0 42100 29031 19.4
<9037> ハマキョウ 6.0 4861 4588 7.0 17200 16080 12.6
<7970> 信越ポリ 3.5 4125 3985 14.2 16000 14008 16.4
<4733> OBC 3.5 7129 6890 12.1 28260 25218 31.1
<4307> 野村総研 3.5 42914 41478 31.9 177000 134161 22.0 *
<7191> イントラスト 2.1 772 756 8.0 3020 2797 13.7
<6196> ストライクG 1.7 2401 2361 8.4 7343 6772 15.2
<9267> Genky 1.0 2989 2959 8.5 12100 11157 13.9
<6586> マキタ 0.7 32645 32419 2.3 111000 108477 16.5 *
※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース