明日の為替相場見通し=ドルは底堅い展開か

通貨
2024年3月28日 17時34分

今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日本の通貨当局による介入警戒感はあるもののドルは底堅さを維持しそうだ。予想レンジは1ドル=151円00銭~151円80銭。

財務省、金融庁、日銀が27日夜に3者会合を開き、その後に神田真人財務官が「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」と述べたことで、152円台後半では円買い介入への警戒感が高まりやすい。ただ、日銀は追加利上げに慎重とみられ、日米金利差が開いた状態が当面続くとの見方から積極的には円を買いにくいだろう。また、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が「最近の経済データでは年内に予想される利下げを遅らせるか、利下げの回数を減らすことが裏付けられる」との見解を示していることや、29日に発表される2月の米個人消費支出(PCE)がインフレの高止まりを示すとの観測が多いこともドルの支えとなりそうだ。

なお、日本時間今晩には23年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)確定値、前週分の米新規失業保険申請件数、3月の米シカゴ購買部協会景気指数、3月のミシガン大学消費者態度指数・確報値、2月の米仮契約住宅販売指数の発表が予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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