「防衛」が6位、米国のウクライナ支援停止報道受け関連株に思惑錯綜<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が6位にランクインしている。
ロシアのウクライナ侵略に絡む戦争に関し、米国でトランプ政権に代わってから風向きが大きく変わり始めた。2月末に行われたトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談では想定外の口論となり交渉が決裂に終わった。これを経て前日にはトランプ大統領はウクライナへの武器供与の一時停止を指示したことが報じられており、にわかに懸念が高まっている。見方によってはウクライナが停戦交渉に応じるように圧力をかけていることで、戦争終結に向けた動きとも捉えられるが、欧州は米国のロシアに対する融和姿勢に強く反発しており、地政学的リスクはむしろ拡大している。前日の欧州株市場では防衛関連株が軒並み上昇する展開となり、ドイツの主要株価指数であるDAXは最高値を更新している。
東京市場でも防衛コストの増大が避けられないとの見方が強まるなか、防衛関連株への物色の矛先が強まっている。防衛省との取引額で群を抜く三菱重工業<7011>が関連最右翼だが、このほか戦闘機エンジンで防衛省との連携が強固なIHI<7013>もここ急速に見直し買いを引き寄せている。また、防衛省との取引で三菱重に続く2位に位置する川崎重工業<7012>も存在感を高めており、1990年以来の高値圏で頑強な値動きを続けている。このほか、東京計器<7721>、新明和工業<7224>なども関連株としてマーケットの注目度が高い。