「下水道」が2位にランク、埼玉の陥没事故を受け一斉調査へ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「下水道」が2位となっている。
国土交通省は3日、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて設置した有識者委員会の会合で、全国の自治体による下水道管一斉調査の実施案を明らかにした。総延長約49万キロのうち対象となるのは、老朽化などで陥没が発生しやすく、事故が起きた場合の社会的な影響が大きい管路としている。
調査手法は、マンホール目視や管口カメラによる点検に加えて、潜行目視やテレビカメラ、ドローンによる劣化程度の調査(構造的弱点部は非破壊検査)など。これらによって不具合がみつかった場合は、管路内や路面からの空洞調査を行う予定だ。政府が2月5日に公表した国土強靱化の実施中期計画策定に向けた方針案では、上下水道管の修繕・更新といった内容が明記されており、関連銘柄から目が離せない状況が続きそうだ。
ブルーイノベーション<5597>は八潮市道路陥没事故現場で屋内点検用ドローン「ELIOS 3」による下水管内調査を実施。ACSL<6232>は3日、茨城県境町で閉鎖環境点検ドローン「Air Slider Fi4」を使用した下水道点検を行ったことを明らかにした。このほかにも下水道向けヒューム管大手の日本ヒューム<5262>、社会インフラ構造物の点検を行う土木管理総合試験所<6171>、上下水道を中心とした水に関する建設コンサルを手掛ける日水コン<261A>などに注目したい。