「半導体」が5位、エヌビディアなど米半導体株崩落でリスクオフ加速<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が5位にランクインしている。
東京市場では日経平均株価が大幅安、一時1000円を超える下落で3万6000円台を割り込むなど波乱の様相となっている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも急落したが、半導体関連株への売り圧力も際立っていた。AI用半導体関連の象徴株となっていたエヌビディア<NVDA>が5%あまりの下げとなったのをはじめ、マイクロン・テクノロジー<MU>が6.3%安、ASML<ASML>が6.7%安と大幅な下落をみせ、ソフトバンクグループ<9984>傘下のアーム・ホールディングス<ARM>は7.3%安に売り込まれた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5%近い下落で約11カ月ぶりの安値水準に沈んでおり、東京市場でもこのリスクオフの流れが直撃する形となった。
エヌビディアを主要取引先とするアドバンテスト<6857>が400円近い下げで今年の安値圏まで水準を切り下げたほか、ディスコ<6146>は寄り付き段階で昨年来安値を一気に下回った。前日まで戻り足を示していたレーザーテック<6920>は相対的に下値抵抗力を発揮しているものの、5日ぶりに反落となっている。また、半導体製造装置関連ではなく、半導体設計大手のソシオネクスト<6526>やシリコンウエハー大手のSUMCO<3436>なども総花的に売られている。
株式需給面では半導体製造装置関連は個人投資家の逆張り対象として人気が高く、信用買い残が膨れ上がっている銘柄が多い。きょうは売り一巡後はショートカバーが作用していったん下げ渋っているものの、今後は積み上がった買い残が重荷となり追い証発生を回避するために投げ売りを誘発する可能性があるため、値ごろ感からの安易な押し目買いはリスクが大きい。目先的には今週末にメジャーSQ算出を控えていることで、日経平均寄与度の高い東京エレクトロン<8035>やアドテストなどが先物主導の売りターゲットとなりやすく注意が必要となる。