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Japan Eyewear Holdings:OUTPERFORM継続【今村証券アナリストレポート】

材料
2025年9月24日 13時30分

担当 近藤 浩之

●Japan Eyewear Holdings <5889> [東証S]
レーティング:OUTPERFORM(2025/6/17)→ OUTPERFORM

◆「金子眼鏡」などを展開する眼鏡の製造小売業(SPA)
◆インバウンド需要が一時的に減り、業績は会社予想を下回って推移
◆国内外での新規出店等でブランド力の醸成・浸透を図る

【タイトル】

(注)2023年9月30日付で普通株式1株につき20株の割合で株式分割を実施しており、22/1期~24/1期のEPS・1株配は22/1期期首に分割が行われたと仮定して算定。

出所:Japan Eyewear Holdings、ブルームバーグ、今村証券

◆「金子眼鏡」などを展開する眼鏡の製造小売業(SPA)

「金子眼鏡」と「フォーナインズ」のブランドを持つ。眼鏡の世界三大産地の1つで技術力・加工力に長けた「福井・鯖江」の職人技により、自社で企画・デザインする高品質・高単価の眼鏡を製造する。その眼鏡を、①ファッション性が高い、②高所得者層が多い、③インバウンド(訪日外国人)需要が見込める―といった好立地に展開する直営店(国内100店舗、海外9店舗(中国4店舗、香港2店舗、フランス2店舗、シンガポール1店舗))を中心に販売する。こうした高級感のあるブランドイメージの醸成に加えて、鯖江生産の高品質・高単価眼鏡を同じ事業規模で展開する競合がおらず、価格決定権を有していることから、高い利益率を実現できている。

◆インバウンド需要が一時的に減り、業績は会社予想を下回って推移

今期(2026年1月期)第2四半期累計期間の売上収益は前年同期比7%増、営業利益は同4%増え、売上収益営業利益率は32.3%(前年同期比▲0.9ポイント)と高水準を維持した(資料1、出所:決算短信・決算説明資料・有価証券報告書)。ブランド浸透、価格改定により、直営店での販売が同9%増加した。ただ、会社予想に対しては売上高が3億円強下回り、営業利益も若干下回った。インバウンド向け販売が同13%増えたものの、6~7月に限ると同3~4%減ったことが要因で、「日本で大災害が起こる」との予言が水を差した。

(資料1) 業績の推移

【タイトル】

【タイトル】

(注)一式単価 …
フレーム及びレンズの購入単価合計(国内直営店)

インバウンド向け販売は8月に回復した。9月以降も継続すれば、通期会社予想は達成可能と会社はみる。もっとも、達成に必要な下期の増収率は2割であり、ハードルが高い。

◆国内外での新規出店等でブランド力の醸成・浸透を図る

今期以降5年間の業績目標は年率1割の増収、同13%の営業増益だ。売上収益営業利益率は2030年1月期に36%以上を目指す(資料2、出所:決算短信・決算説明資料・有価証券報告書)。

(資料2) 業績目標

【タイトル】

特に、海外顧客向け(海外直営店+海外卸売+国内直営店のインバウンド)の売上拡大を見込み、海外顧客向け売上比率を2030年1月期に45%へ高める(今期第2四半期累計期間32.9%(前年同期比+1.2ポイント))。海外直営店は年間数店舗を出店する。ラグジュアリーブランドへの嗜好性が高い中国においては、これまでブランドイメージが醸成できる立地に路面店を出店してきたが、6月に初めて商業施設に出店し、売上拡大のスピードを加速させる。香港や台湾でも出店を通してブランドを浸透させ、現地売上の拡大だけでなく、国内店舗でのインバウンド売上増加も狙う。

国内では店舗数の少ないフォーナインズを出店の中心に据える。さらに、ブランド力と高品質な商品の開発を通して、商品価格を年率3~5%ずつ引き上げていく。

今村証券による今期業績予想は、売上収益187億5000万円(前期比+12.5%)、営業利益61億円(同+14.5%)とする。第2四半期までの遅れを挽回しきれないものの、下期に伸び率が再加速するとの予想だ。来期(2027年1月期)予想は、売上収益210億円(今期今村証券予想比+12.0%)、営業利益70億円(同+14.8%)とし、中期経営計画の年平均成長率を若干上回り、今期今村証券予想並みの伸び率が続くと予想する。配当金については、今期は会社予想通りの84円(前期比+18円)、来期は配当性向50%程度が続くとの前提で95円(今期今村証券予想比+11円)とみる。投資判断は「OUTPERFORM」を継続する。

【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。

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今村証券株式会社

金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会

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【アナリストによる証明】

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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。

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