北陸企業News-北陸のシェアトップ-【今村証券アナリストレポート】
●北陸のシェアトップ
原材料価格や物流費の上昇、最低賃金の引き上げなどによる人件費上昇が企業収益を圧迫しつつある。企業はコスト上昇分の価格転嫁を進めるが、十分に転嫁できるかどうかは企業の持つ競争力による。その指標となるのはシェアや利益率であろう。
北陸経済連合会では「北陸のシェアトップ150」でシェアトップの企業と製品を紹介している。下表はこれに紹介されている北陸の上場企業だ。ここに掲載されていなくても、医薬品の原薬や製剤を製造するダイト<4577>[東証P]や建築や測量用CADに特化する福井コンピュータHD<9790>[東証P]、建設機械向け高強度ボルトを製造する共和工業所<5971>[東証S]などニッチな市場に特化し、他社との差別化を図っている企業は多い。
今回は以下のシェアトップの企業の中から、利益率が高く、かつROEが高いセーレンを取り上げる。

●セーレン<3569>[東証P]
レーティング:OUTPERFORM
作成者 近藤 浩之
◆世界シェアNo.1のカーシート表皮材など、繊維技術を基盤に多分野展開

今期第3四半期累計期間業績は好調を維持し、売上高、営業・経常・純利益のすべてが過去最高となった。「車輌資材」(自動車・鉄道等のシート材、エアバッグ、加飾部品)と「エレクトロニクス」(導電性素材、工業用ワイピングクロス等)の伸びが大きく、「車輌資材」はメキシコで新規車種立ち上げに伴って受注が増え、「エレクトロニクス」は半導体関連や人工衛星の売上が拡大した。

通期会社予想に関しては、昨年11月開示の予想(売上高1627億円、営業利益200億円、純利益152億円)から引き上げた。第3四半期の実績に加えて、第4四半期から連結対象となったNBセーレン(旧ユニチカ岡崎事業所)の業績を盛り込んだ。NBセーレンは今後、不採算事業からの撤退、老朽化した設備の自動化・合理化投資を実施した上で、ユニチカが手掛ける不織布や機能性差別化原糸を用いた製品を開発していく。
車輌資材においては、主にシート材に用いられる合成皮革「QUOLE(クオーレ)」の増産投資を、進行中のメキシコに加えて、タイ、インドでも予定する。「QUOLE」は重量が本革の約1/2と軽量化に役立ち、耐久年数は10年以上、耐摩耗性は本革の4倍だ。「夏熱くならず、冬冷たくならない」素材のため車内体感温度を下げてエアコン稼働の抑制が可能となり、製造工程で水や溶剤の使用を抑えたり、リサイクル糸や植物由来の原料を使用したりといった環境負荷低減や、動物愛護にも貢献できる。また、ポリエステル製エアバッグの一貫生産体制構築も進める。エアバッグの素材はナイロンが主流だったが、リサイクル性や製造工程での二酸化炭素排出量の少なさを背景にポリエステルの需要が高まっていることに対応する。
来期も既存事業の好調が続くとみて、投資判断は「OUTPERFORM」とする。
| 【レーティングの定義】 OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。 NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 |
--------------------------------------------------------------------------------------
今村証券株式会社
金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
--------------------------------------------------------------------------------------
【アナリストによる証明】
本資料に示された見解は、言及されている発行会社とその発行会社等の有価証券について、各アナリストの個人的見解を正確に反映しており、さらに、アナリストは本資料に特定の推奨または見解を掲載したことに対して、いかなる報酬も受け取っておらず、今後も受け取らないことを認めます。
--------------------------------------------------------------------------------------
【免責・注意事項】
本資料は投資判断の参考となる情報提供を目的とし、信頼できると思われる各種データに基づき作成したものですが、正確性・完全性を保証するものではありません。本資料に記載された意見・予測等は、作成時点における今村証券の判断に基づくもので、今後、予告なしに変更されることがあります。本資料は投資結果を保証するものではございませんので、本資料の内容について第三者のいかなる損害賠償の責任を負うものでもありませんし、本資料に依拠した結果として被った損害または損失について今村証券は一切責任を負いません。投資に関する最終決定はご自身の判断で行ってください。今村証券は本資料に関するご質問やご意見に対して、何ら対応する責任を負うものではありません。
今村証券及びその関連会社、役職員が、本資料に記載されている証券もしくは金融商品について、自己売買または委託売買取引を行うことがあります。
本資料は今村証券の著作物であり、著作権法により保護されております。今村証券の事前の承認なく、また電子的・機械的な方法を問わず、本資料の全部もしくは一部引用または複製、転送等により使用することを禁じます。
――――――――――――――――――――――――――――――――-
今村証券より提供されたレポートを掲載しています。
株探ニュース