前週末29日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年1月4日 5時30分

■三益半導 <8155>  2,160円 (+50円、+2.4%)

三益半導体工業 <8155> は反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は2500円から3000円に引き上げた。半導体事業部(ウエハー研磨加工)の追い風環境に加え、足もとではパワー半導体製造装置の受注が急増し、業績を牽引し始めている。18年5月期の営業利益は前期比20%増の44億3000万円の見込みだが、同証券では47億円への増額修正を予想。19年5月期の同利益は58億円への増益を見込んでいる。

■ニプロ <8086>  1,672円 (+28円、+1.7%)

ニプロ <8086> が4日ぶりに反発。同社は28日、慶応義塾大学と共同で、ガラス表面への「ダイヤモンドライクカーボン(DLC)」の成膜技術を開発したことを明らかにした。DLCとは、人体に多く含まれ、生体組織から異物として認識されにくい性質を持つ炭素の同素体で、高撥水性、低摩擦性、高生体適合性、抗血栓性といった特性がある。同社はこの成膜技術を応用し、医薬用ガラス包装容器(バイアル、シリンジ、カートリッジなど)の内面にDLCを成膜することで、複雑な分子構造を持つバイオ医薬品などへの影響を抑制し、低リスクで画期的な医薬用ガラス包装容器の商品企画開発を目指すとしている。

■日鉄住金物産 <9810>  6,840円 (+110円、+1.6%)

日鉄住金物産 <9810> が反発し、上場来高値を更新した。同社は28日、ミャンマーでデニムの縫製事業を運営するリーブルーミャンマー(RBM社)に出資したことを明らかにした。同社は、2015年のRBM社設立時から縫製機械の無償貸与を行っている。このほど追加で無償貸与を実施し、生産ラインを7ラインから10ラインに増設した。なお、同社のRBM社の出資比率は14.9%となっている。

■ステラケミ <4109>  3,715円 (+45円、+1.2%)

ステラ ケミファ <4109> が反発。住友重機械工業 <6302> が28日の取引終了後、スウェーデンのレイサーチ・ラボラトリーズ社と、住友重が開発しているBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用治療計画システム「SACRA planning」で協業すると発表しており、同じくBNCT関連銘柄である同社に物色人気が波及したようだ。ステラケミファでは子会社のステラファーマがBNCT用ホウ素薬剤の薬事承認を目指し準備を進めているほか、住友重のBNCT用加速器照射システムを用いた治験を共同で実施している。このため、住友重によるBNCT事業の進展は同社にとってもプラスに働くとの思惑が強まったようだ。

■三菱UFJ <8306>  826.4円 (+9.5円、+1.2%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> といったメガバンクが高い。前日のニューヨーク市場では米10年債利回りが上昇。これを受けてシティグループや、JPモルガン・チェースなど米大手銀が値を上げたことから、29日の東京市場では大手銀行株が連動高した。新年は米長期金利の一段の上昇が期待されるなか、PBR面などで割安感が強いメガバンクに見直し買いが流入した。

■日揮 <1963>  2,179円 (+23円、+1.1%)

日揮 <1963> が3日続伸し新高値。同社は17年3月期に19年ぶりに営業赤字に転落したが、プラント建設の受注環境は好転しているとの見方から見直し買いが流入。足もとで原油価格が上昇していることも追い風で、18年3月期連結営業損益は会社予想260億円の黒字が275億円の黒字(前期は214億9600万円の赤字)に増額修正期待も浮上。19年3月期は同370億円前後の黒字との予想も出ている。

■ハローズ <2742>  2,603円 (+27円、+1.1%)

ハローズ <2742> が4日ぶりに反発。28日取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)単独決算が、売上高900億1700万円(前年同期比5.8%増)、営業利益33億4200万円(同2.7%増)、純利益22億2100万円(同1.3%減)と営業増益となったことが好感されたようだ。3店舗を出店したことに加えて、既存店活性化のために4店舗の大型改装を実施したことなどが寄与した。また、継続してPB商品の開発などを行っていることなども寄与したようだ。なお、18年2月期通期業績予想は売上高1200億円(前期比4.6%増)、営業利益48億3000万円(同4.8%増)、純利益31億円(同6.4%増)の従来見通しを据え置いている。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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