北浜流一郎が斬る!戌年「有望株!」 <新春お年玉企画>

特集
2018年1月1日 16時00分

「迫る五輪、2018年は勝負の年!」

●株高の条件は揃う

2018年相場を考える場合、まず念頭におきたいのは、2012年(平成24年)11月の衆議院解散前後から始まったいわゆる“アベノミクス相場”とそれに続く米国経済再成長との連動株高がいつまで続くのか、である。

もちろん、近未来のことなので、正確な予測は不可能だ。しかし、ある程度の見通しは立てられる。

私の考えでは、2020年7月に開催が予定されている東京オリンピック。この大イベントが東京市場の方向を決めることになるだろう。

オリンピックが開催される場合、株式市場は開催までオリンピック歓迎相場をキープすることはできず、早ければ1年半、遅くとも1年ほど前にはピークを打ってしまう傾向があるのだ。

東京市場もこのような形になるとは決まっているわけではないものの、私は前述したような理由から具現化する可能性が高いと見ており、対応策として2018年を「勝負の年」と定めて全力投球する。

これを提言したい。幸い、株高要因はすでに用意されている。

(1)米国の税制改革により同国経済がさらなる成長を続ける可能性が高い。

(2)FRBは引き続き金利を緩やかに引き上げ、バブルの発生を防ぎつつ実質的に株高を支える。

(3)OPECが原油の減産を続けることで資源エネルギー価格が上昇。

以上がベースになって日経平均株価を次第に押し上げてくれると見ており、このシナリオから大きく逸れてしまうことは考えていない。

●日経平均がNYダウを上回る日

では、以上のような状況の中で、期待が持てる業種やテーマはどのようなものになるのか。

次の5分野に注目したい。

(1)主役は引き続きEV(電気自動車)

(2)「衣食住+遊」は永遠の生きるベース

(3)ヘルスケアをさらに重視する時代に

(4)深刻な人手不足は18年も解消しない

(5)資源エネルギー価格の上昇が継続

以上がベースになって日経平均を次第に押し上げてくれると見ており、具体的な水準としては2万6300円~2万7500円が想定される。

この水準に至る途中で見られる可能性があるのが、日経平均の絶対値がNYダウ平均のそれを上回る現象だ。

この原稿を書いている時点で日経平均は2万2892円、NYダウは2万4774ドルと数字を並べるとNYダウが大きくなっている。しかし、過去、東京市場に勢いがついてくると日経平均の数字はNYダウを上回る。

必ずそうなるとは言い切れないものの、この現象が見られることは十分考えられ、個別銘柄の同時多発的な上昇とともに2018年の楽しみにしておきたい。

◆北浜氏のお薦め「2018年ポートフォリオ10銘柄」

日産自動車 <7201>

豊田通商 <8015>

コマツ <6301>

三菱商事 <8058>

カゴメ <2811>

コシダカホールディングス <2157>

共立メンテナンス <9616>

SEMITEC <6626> [JQ]

UTグループ <2146> [JQ]

アドバンスト・メディア <3773> [東証M]

2017年12月28日 記

★元日~3日に、2018年「新春特集」を一挙、“24本”配信します。ご期待ください。

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