4日の米国市場ダイジェスト:ダウ152ドル高、ダウが初めて25000ドルを突破

市況
2018年1月5日 7時41分

■NY株式:ダウ152ドル高、ダウが初めて25000ドルを突破

4日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は152.45ドル高の25075.13、ナスダックは12.38ポイント高の7077.91で取引を終了した。アジア・欧州株が概ね全面高となるなど世界的に投資家のリスク選好姿勢が強まり、買いが先行。来週から始まる10-12月期決算を前に企業業績への期待も広がった。12月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、原油相場やその他資源価格の上昇も好感され、終日堅調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品や商業・専門サービスが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。

世界的な景気拡大への期待から、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が上昇。カード決済ネットワークのマスターカード(MA)はみずほ証券による投資判断引き上げを受け堅調推移。薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)は18年度の業績見通しが好感され買われた。一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、10-12月期の出荷台数が市場予想を下振れ、下落。写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受けて軟調推移となった。

明日の雇用統計では、非農業雇用者数が19万人増、失業率は4.1%増が予想されている。平均時給の動向が利上げ見通しに影響を与えそうだ。

■NY為替:米ADP雇用統計上振れ、NYダウ2万5千ドル乗せで円売り

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円62銭から112円86銭まで上昇し、112円75銭で引けた。米国の12月ADP雇用統計(民間雇用者数)の予想を大きく上回る増加を受けて、NYダウが2万5千ドルの大台を初めて突破、欧州株も大幅高となり、リスク選好的な円売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.2056ドルから1.2089ドルまで上昇し、1.2068ドルで引けた。ユーロ・円も135円88銭から136円37銭まで上昇した。ユーロ圏PMIの上方修正を好感したユーロ買いが続いた。ポンド・ドルは1.3531ドルから1.3559ドルでもみ合い。ドル・スイスフランは0.9737フランから0.9759フランで推移した。

■NY原油:続伸で62.01ドル、米国の原油在庫の大幅減少で買い優勢に

NY原油先物は続伸(NYMEX原油2月限終値:62.01↑0.38)。61.59ドルから62.14ドルまで上昇した。米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が大きく減少し、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫も減少幅を拡大したことを受けて買いが優勢になった。ただ、ガソリンや留出油の在庫が大きく増加し、原油生産量も拡大。また、「トランプ米大統領が沿岸の大半で石油掘削制限の解除を提案へ」との報道もみられことで、上昇幅はやや限定的になった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  30.19ドル +0.39ドル(+1.31%)

モルガン・スタンレー(MS) 53.13ドル +0.80ドル(+1.53%)

ゴールドマン・サックス(GS)256.83ドル +3.54ドル(+1.40%)

インテル(INTC)      44.43ドル -0.83ドル(-1.83%)

アップル(AAPL)      173.03ドル +0.80ドル(+0.46%)

アルファベット(GOOG)   1086.40ドル +3.92ドル(+0.36%)

フェイスブック(FB)    184.33ドル -0.34ドル(-0.18%)

キャタピラー(CAT)     159.44ドル +2.16ドル(+1.37%)

アルコア(AA)       54.70ドル +0.20ドル(+0.37%)

ウォルマート(WMT)     99.54ドル +0.09ドル(+0.09%)

スプリント(S)       5.63ドル -0.27ドル(-4.58%)

《HT》

提供:フィスコ

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