【杉村富生の短期相場観測】 ─ 主役はやはり、テーマ性を有する元気な“小物”!

市況
2018年1月7日 9時15分

「主役はやはり、テーマ性を有する元気な“小物”!」

●生産性革命&働き方改革がメーンテーマ!

いや~、すごい相場である。大発会(1月4日)の日経平均株価は741円高の2万3506円と急騰した。ただ、ちょっと、“入り”が速すぎる気がする。これでは1月中旬までに息切れしてしまう(外患内憂が消えたわけではない)可能性があろう。

箱根駅伝ではないが、ペース配分を考えないと……。もちろん、再三指摘しているように、日経平均は中・長期的にPER16.6倍(2015年6月24日の予想PER)水準の2万5100円、PER18.7倍(NY市場の予想PER)水準の2万8300円を目指す、と主張している。

テーマ&物色面ではどうか。これは2月の節分までは2017年相場の動きが継続する。すなわち、当面はテーマ性を有する元気な“小物”が主役となろう。具体的にはヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [JQ]、サインポスト <3996> [東証M]、PKSHA Technology <3993> [東証M]、みらいワークス <6563> [東証M]など。

政府は生産性革命と働き方改革を推進している。前述の4銘柄、およびソルクシーズ <4284> 、セレス <3696> 、SEMITEC <6626> [JQ]、ソフトウェア・サービス <3733> [JQ]などはこのテーマに沿う。

●じっくり型の長期・逆張りの投資家には……?

このほか、カジノ関連の杉村倉庫 <9307> [東証2]、材料豊富、かつソルクシーズの親会社のSBIホールディングス <8473> 、投資会社の側面を持ち、NaITO <7624> [JQ]の親会社の岡谷鋼機 <7485> [名証]などに注目できる。

テーマ銘柄を1年を通じてじっくり狙いたい長期・逆張りの投資家にはパワー半導体の富士電機 <6504> 、黒鉛の需要急増、市況高騰のメリットを受ける東海カーボン <5301> 、空き家対策の流れに乗るサンセイランディック <3277> などがお勧め。

これらの銘柄は目先の値動きに一喜一憂せず、押し目を丁寧に拾ってほしい。年後半に急騰した翌年の全般相場は1~2月に波乱に陥りやすい(利食い売りが出る)ものだ。今年の大発会はまったく逆の展開になった。しかし、このまま一本調子の急伸劇は考えにくい。2018年戊戌(つちのえいぬ)相場は犬笑う!といわれる反面、犬が月を見る!との教えもある。

犬が月を見るとは? 高望みするな、との戒めである。フルムーンを眺めるのは良い。だが、それを取ろうとは思わないことだ。さらに、一匹の犬が影に脅え(吠え)て、その声に百匹の犬が脅え(吠え)る!との格言がある。このことわざは付和雷同を避けよ、と諭している。株式投資だって同じではないか。

2018年1月4日 記

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