話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスタイル、オハラ、任天堂

注目
2018年1月10日 15時16分

■アイスタイル <3660>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

アイスタイル<3660>がストップ高。ドイツ証券が9日付で、新規に投資判断「バイ」、目標株価1550円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同社は化粧品情報口コミサイト「@cosme」や化粧品の物販事業を運営する化粧品メディア企業。ネットの普及でOne-to-Oneマーケティングの重要性が高まる中、口コミに強いという特徴を生かし、ネット広告増加を背景に有利なポジションを構築していると評価。17年6月期から20年6月期までの営業利益の年間成長率54%と高成長を見込んでいる。

■ストライク <6196>  5,620円  +330 円 (+6.2%)  本日終値

ストライク<6196>が大幅反発。東海東京調査センターが9日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を6200円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同社はM&A仲介の専業会社で、公認会計士出身者を中心に設立され、コンサルティング重視とインターネットの有効活用によって差別化を果たしているのが特徴。同社が営む中堅・中小企業向けM&A仲介は、事業承継や業界再編に対する問題解決手段として活用され、成長性が高い分野であることから、18年8月期の経常利益は会社予想の13億2800万円に対して17億円(前年比44.2%増)を見込む。また、19年8月期は同22億円(同35.2%増)、20年8月期は同31億円(同36.8%増)を見込んでおり、18年8月期から20年8月期の経常利益の平均成長率は38.7%を予想している。

■オハラ <5218>  3,875円  +215 円 (+5.9%)  本日終値

オハラ<5218>が続急伸で上場来高値に買われ、4000円大台をにらむ展開。中国、米国、欧州など自動車大国で環境規制を背景に電気自動車(EV)を普及させる動きが国策レベルで高まっている。日本でもトヨタ自動車<7203>がEV市場の拡大に対応してパナソニック<6752>と車載用2次電池分野で提携するほか、ホンダ<7267>など同業他社とも連携を厭わない構えをみせている。またトヨタは、直近では米アマゾンや、ウーバーと提携を発表するなど海外でも布石を打ち、展開力を強化している。こうしたなか、オハラは現行の電解液を使うリチウムイオン電池向けに、性能を向上させるガラスセラミック素材を利用した添加剤を開発しており、引き合いが旺盛だ。現在、トヨタなどをはじめ全固体電池の研究開発が進むなかで、固体電解質材料への活用も見込まれるだけに関連有力株として脚光を浴びている。株式需給面でも信用取組は売り買い拮抗、信用倍率1.0倍とがっぷり四つで需給相場の色彩も強い。

■井関農機 <6310>  3,020円  +154 円 (+5.4%)  本日終値

井関農機<6310>が大幅反発。きょう付の日本経済新聞で「2017年12月期の連結経常利益は、前の期比で約3倍の45億円程度になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である41億円を上回ったとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、欧州やアジアでの農機販売が増えたほか、国内で利益率の高い修理サービスや部品販売が伸びたという。また、円相場が対ユーロなどで想定より下落したことも、利益の押し上げに貢献したもようだ。

■ダイセキ <9793>  3,390円  +125 円 (+3.8%)  本日終値

ダイセキ<9793>が5日続伸で連日の昨年来高値を更新。9日の取引終了後、従来14円50銭を予定していた18年3月期の期末配当を11円増額して25円50銭にすると発表しており、これを好感した買いが入った。最近の業績動向を踏まえて、普通配当を9円増額して23円50銭にするとともに、今年で設立60周年を迎えるのを記念して2円の記念配当を実施する。これにより年間配当は40円(従来予想29円)となり、前期実績の29円に対して11円の増配となる予定だ。また、同時に発表した第3四半期累計(17年3~11月)連結決算が、売上高363億1400万円(前年同期比7.5%増)、営業利益65億1900万円(同17.5%増)、純利益43億5300万円(同38.1%増)と2ケタ営業増益となったことも好材料視されている。主力の産業廃棄物処理業のシェアアップが順調に推移し、外部環境も堅調に推移したことで受注数量が増加。また、グループが生産するリサイクル燃料や金属価格も安定的に推移し、販売数量が増加したことが業績を押し上げた。なお、通期業績予想は、売上高498億4000万円(前期比12.6%増)、営業利益87億2000万円(同22.4%増)、純利益55億円(同33.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱自動車工業 <7211>  887円  +22 円 (+2.5%)  本日終値

三菱自動車<7211>が5日続伸。大和証券は9日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は790円から1000円に見直した。新興国SUV(多目的スポーツ車)銘柄で来年もV字型回復が継続することを指摘している。注目ポイントとしては(1)新興国市場の回復とSUV需要の高まりなど、同社の得意分野で需要が膨らんでいること(2)19年3月期も力強い業績モメンタムが続くと考えること(3)日産自動車<7201>とのシナジーで21年3月期以降の成長余地が大きいこと、などを挙げた。業績に関しては、18年3月期の連結営業利益は会社予想700億円に対し850億円、19年3月期の同利益は1130億円、20年3月期は同1280億円を見込んでいる。

■トラスコ中山 <9830>  3,450円  +85 円 (+2.5%)  本日終値

トラスコ中山<9830>が堅調。国内有力証券が9日付で、投資判断を新規に「オーバーウエート」、目標株価4100円でカバレッジを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、独自の流通インフラを背景とした在庫アイテム数増加によるシェア拡大で、最高利益を連続更新している点を評価。同社は、多数の販売店と取引してきたことから、商品の需要動向を詳細に把握し、在庫効率を悪化させることなく、在庫アイテム数を増加させることが可能で、品揃えが勝負のネット通販事業者は注文頻度の低い商品を、独自の流通インフラを有し単品から対応できる同社からの調達に依存せざるを得ない状況が続くと指摘している。19年12月期までは流通設備強化のための先行投資期だが、費用増をこなし増収増益が可能としており、17年12月期の営業利益を会社計画の142億5000万円に対して145億円と予想。また、18年12月期を同160億円と見込んでいる。

■任天堂 <7974>  44,230円  +1,090 円 (+2.5%)  本日終値

任天堂<7974>が続伸。ゲーム総合情報メディア「ファミ通」が9日発表した17年の国内家庭用ゲーム市場の速報で、ハード・ソフト合計で前年比30.8%増の3917億5000万円になったとしており、その要因として「ニンテンドースイッチ」が大ヒットし、ハード市場を大きく牽引したことを挙げていることから、これを好材料視した買いが入ったようだ。また、ソフトタイトルでも、年間2位の「スプラトゥーン2」を筆頭に、「ニンテンドースイッチ」向け3タイトルがミリオンに到達し、ハード・ソフトの両面で牽引役となっていることから、業績への寄与が期待されている。

■日本郵船 <9101>  2,990円  +72 円 (+2.5%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み上昇。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日9日時点で5日続伸、10ポイント高で1400台回復を目前にしており、足もと海運市況の回復傾向が買いの手掛かりとなっている。ここ最近の原油市況高が世界景気の回復期待と相まって海運市況にも好影響を与えている。

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