市場ニュース

2018年1月9日 19時30分
【特集】 上昇超特急"ニッポン株"、2部&新興「特等席10銘柄」でGO! <株探トップ特集>


―止まらない新年大上昇、“本格上値追い”前夜の中小型株リストアップ―

 世界的な株高が続いている。日経平均株価は大発会に741円高という記録的なスタートダッシュを決めた後も、海外マネーを中心とする大口の資金流入が続き、利益確定売りを吸収、あっという間に2万4000円大台が視野に入ってきた。2部市場やジャスダック、マザーズなど新興市場も同様で、東証1部の大型株と比べボリューム面では見劣りするものの、その分だけ値動きの速さで個人投資家資金を引き寄せている。全体リスクオン相場で、スピード感あふれる中小型株の上昇パフォーマンスは一段と輝きを増す。

 急ピッチの全体株価の上昇には警戒感も拭えないが、グローバルマクロやHFTなどの先物を絡めた指数売買の影響を受けにくい2部や新興市場の中小型株は、相対的に優位性がある。新春相場で本領を発揮するテーマ株の一群をここは是非とも捉えたいところだ。別掲の10銘柄は、ここから上値追い本格化が期待できる選りすぐりの銘柄に改めてスポットを当てたもの。“株心”満載の銘柄群で大相場の夢を追いかけてみたい。

●仮想通貨・ブロックチェーン関連の有望株

 まず、現在の株式市場で最もホットなテーマとして投資家の投資意欲を掻き立てているのはビットコインに代表される仮想通貨関連だろう。ネット上でやり取りされる暗号通貨で中央銀行などのような公的な発行体を持たないが、ブロックチェーン をベースに金融市場に現在進行形で革命を起こしているといっても過言ではない。その変動率にバブル的な側面があることは否定できないものの、現在の人口に対する浸透率は、バブル化が加速する以前の段階にあることを示唆している。

 株式市場でも、この仮想通貨やブロックチェーンに関する銘柄群に熱い視線が注がれていることはいうまでもない。今回はこの仮想通貨およびブロックチェーン関連として目先上値期待が膨らんでいる4銘柄をまず選出した。

【みずほグループとの連携でIXナレッジ】

 アイエックス・ナレッジ <9753> [JQ]は独立系のシステム開発会社でメンテナンスや運用も手掛ける。メガバンク向け案件でも実績があり、みずほ情報総研を取引先企業としていることで注目度が高い。将来的にはみずほフィナンシャルグループ <8411> が提唱しているJコイン関連の一角として商機が巡る可能性も内包している。また業績も好調で18年3月期営業利益は前期比16.4%増の6億9000万円を計画。19年3月期も増収増益が有望視される。12月初旬に60万株(消却前発行済み株数の5.08%)の自社株を消却するなど、株主還元姿勢も高い。

【Eストアーはテックビューロと連携で大相場も】

 eコマース支援業務を手掛けるEストアー <4304> [JQ]は株式需給面で瞬発力に富む銘柄で天井も高い。同社はブロックチェーン推進協会(BCCC)会員企業であり、テックビューロが提供するトークン支援サービス「Zaica」にも対応、これを背景に2016年には安値600円から1500円台まで数ヵ月で2.5倍化させた実績がある。足もとは先行投資負担で利益は伸び悩むものの潜在的な成長力に期待は大きく、4ケタ未満の株価には魅力がある。前期実績ベースで配当利回り2.5%台と株主還元に厚く、ROEが26%台と非常に高いことも魅力だ。

【長期のフシ突破から新ステージ入りのホットリンク】

 ホットリンク <3680> [東証M]はSNSの監視やビッグデータ分析ツールを提供する。足もとの収益は低調ながら、人工知能(AI)を活用したビジネスの草分けで将来的な成長への思惑が株価を押し上げている。ビッグデータの処理速度を画期的に向上させる量子コンピューターが開発された場合、同社のビジネスモデルには強力なフォローの風となる。同社もブロックチェーン推進協会の会員企業だ。

【ネクストウェアはIoT情報マネジメントで飛躍】

 ネットワーク運用代行でデジタルマップサービスにも展開するネクストウェア <4814> [JQ]は、中低位株で値ごろ感があるだけでなく、群を抜く値動きの速さが特長で折に触れ短期資金が流入する。昨年6月には3日連続のストップ高を交え200円台の株価をわずか4日間で550円まで上昇させた経緯がある。同社はブロックチェーン技術開発を手掛けるシビラ社と資本・業務提携しており、ブロックチェーンの基盤上にデータベースを構築する技術を獲得、強みとする顔認証技術などIoT時代に必須となる高度機密情報のマネジメントを可能としている。

●EV関連で今再び狙い目となる隠れ本命株

 一方、自動車の環境規制強化と相まって世界的に市場が急拡大トレンドに入った電気自動車(EV)関連も注目必至で、株式市場の最強テーマといっても過言ではない。国内外でEV普及をにらみ業界の垣根を越えた提携戦略に動くトヨタ自動車 <7203> などの存在が、関連銘柄に新たな息吹を与えている状況だ。直近は以下の3銘柄が再浮上のタイミングを迎えている。

【富士通コンポは車載用リレーで成長局面入り】

 富士通コンポーネント <6719> [東証2]はリレーやタッチパネルなどを製造、富士通 <6702> が77%の株式を保有しており、時価総額は小さいがグループ再編においてもキーカンパニーの一社といえる。車載用リレーで高水準の需要を確保しており、エレクトロニクスの塊であるEVの普及で収益機会が飛躍的に広がる可能性がある。具体的にはEVに溜まった電気を家庭用電力に融通する「ビークル・トゥー・ホーム(V2H)」の導入が技術的な課題のひとつとなっており、電気回路を制御するリレーは不可欠のデバイスとなる。車載用タッチパネルも今後さらに収益貢献することが必至だ。18年3月期営業利益は会社側計画の10億円を大きく上振れる可能性が高い。

【シライ電子はトヨタ関連として大化け素地内包】

 シライ電子工業 <6658> [JQ]はハイボラティリティで、株式市場において短期資金の注目度は常に高い。プリント配線板の専業メーカーであり、大株主に任天堂 <7974> が入っていることから任天堂関連として人気化した経緯があるが、今はそれよりもスケールの大きいトヨタ関連として頭角を現している。シライ電子の主要販売先はデンソー <6902> であり、カーエレ分野が伸長するほか、EV向け基盤の受注も開始している。トヨタとデンソーが共同でEV開発新会社を設立するなど積極的な動きをみせていることで同社にも商機が巡る公算が大きいとみられる。

【出来高流動性で異彩を放つコスモス電】

 東京コスモス電機 <6772> [東証2]は300円未満の株価で出遅れ感が強かったが、にわかに動意含みだ。時価総額は50億円弱だが、ひとたび人気化した時の出来高流動性の高さは異彩を放つ。フィルムヒーターやセンサーなど車載用電装部品を手掛け、EV普及に伴いビジネスチャンスが広がりそうだ。広州で新工場を稼働させており中国関連の側面も持つ。トヨタからは車載用フィルムヒーターの受注など高い実績を持っている。

●「インバウンド」「ロボット」「4K・8K」も注目

 このほか、株式市場ではロボット関連や4K・8Kなどの放送関連、訪日客の増勢が続くなかインバウンド関連なども物色テーマとして健在だ。

【コスモスイニシアはパンダ関連でも意外性発揮】

 マンション販売で大和ハウスグループに属するコスモスイニシア <8844> [JQ]はここ急速に上値追い態勢を強めているが、依然として上昇余地が大きい。週足で前週まで7連続陽線を立てているが、これは長期波動でみれば初動段階ともみてとれる。東京や大阪および京都などで訪日観光客用専用ホテルやアパートメントホテルなどを続々と開業予定にあり、業績急拡大の布石を打っている。今年2月にはアパートメントホテル「MIMARU東京 上野NORTH」がオープン予定で上野パンダ関連としても注目される。

ロボット関連で穴株素地を内包のセーラー】

 ロボット関連で典型的な穴株としての魅力を有するのがセーラー万年筆 <7992> [東証2]だ。累積損失を抱えた無配企業であり投資には慎重を要するが、それだけに機関投資家などの戻り売り圧力に乏しい。時価は底値圏で売り物をこなし5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現するなど浮上の気配をみせており、短期狙いの銘柄としては意外性を内包する。筆記具メーカーながら高精度取出機やオーダーメードの自動化装置で高い技術力を発揮している。

【シンクレイヤは4K・8K関連で脚光浴びる】

 シンクレイヤ <1724> [JQ]は昨年11月に大きくマドを開けて上放れて以降、強力な下値切り上げ波動を形成中だ。直近大きく値を飛ばしてしまったものの、時価は依然として評価不足で4ケタ大台での活躍が有望視される。同社はケーブルテレビ向けネットワーク構築を手掛け、光ファイバー伝送路として個人宅に引き込むFTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)投資拡大が追い風となっている。4Kや8Kテレビの普及を前にケーブルテレビ局の設備投資による成長への思惑が強まるなか、同社の存在感は今後一段と高まる。特に最近ではテレ朝と資本提携したデジタル映像制作のレイ <4317> [JQ]が大きく株価の居どころを変えたことで、同社株への連想も働きやすくなっている。

◇新春相場彩る2部&新興とっておき10銘柄◇

銘柄 <コード>           急騰性  中期的上値余地
シンクレイヤ <1724> [JQ]    ☆☆☆  ◆◆◆
ホットリンク <3680> [東証M]  ☆☆☆☆  ◆◆◆
Eストアー <4304>        ☆☆☆☆  ◆◆◆◆
ネクスウェア <4814> [JQ]  ☆☆☆☆☆  ◆◆
シライ電子 <6658> [JQ]   ☆☆☆☆☆  ◆◆◆

富士通コン <6719> [東証2]   ☆☆☆☆  ◆◆◆◆◆
コスモス <6772> [東証2]     ☆☆☆  ◆◆◆
セーラー <7992> [東証2]    ☆☆☆☆  ◆◆
コスモスイニ <8844> [JQ]    ☆☆☆  ◆◆◆◆◆
IXナレッジ <9753> [JQ]   ☆☆☆☆  ◆◆◆◆◆

※急騰性は☆が多いほど強く、中期的上値余地は◆が多いほど大きい。

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