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2018年1月14日 9時15分
市況

【植木靖男の相場展望】 ─ 資源素材など物色範囲広がる

「資源素材など物色範囲広がる」

●意外な伏兵が「株高」を足止め

新年相場は大発会から3日間連続高となった。これは実に2010年以来のことだ。

こうした3日間の連続高をみれば、さぞかしその後も高いだろう、と推測しがちである。

だが、2010年は1月も、2月も月足は陰線で終わっている。これをみると、なにか嫌な予感がしなくもない。

とはいえ、材料的には大発会以降、特に不安材料はみられず、市場では不安材料がないことが逆にリスクとまで言い切って、余裕をみせている。

だが、ここにきて初めてドル安・円高という伏兵がいることに気がつかされた。

これまでドルインデックスはトレンドでドル安であったが、円については、これにあまり連動し難い状況にあった。しかし、ここへきてドルインデックスを意識し始めたようだ。一気に2円近くも円高になった。

市場では、世界景気の拡大、企業業績の好調、史上最高値更新を続ける米国株高と好材料が闊歩していただけに不意を突かれた格好だ。1月10日以降、小幅とはいえ3日連続安となった。

では、今後をどうみればよいか。

●米国株の行く手に潜む2つの懸念

株価の足を引っ張った円高は、ドルインデックスに左右されそうだ。この指数はレンジのほぼ下限に達しているところをみると、この先、大きく低下するとは思われない。であれば、円高も多少ブレてもたかがしれているとみたい。

問題は米国株価だ。いまや2万5000ドル台も中半にあり、絶好調といった状況。それこそ不安材料がないようにみえる。

だが、気にかかる材料がなくもない。ひとつは、カネ余りを背景に株式、債券、原油などの国際商品、さらに仮想通貨と手当たり次第に相場を押し上げてきた構造の中で、債券が急落し始めたことだ。

まだ米10年国債をみても本格的に崩れていないが、すでに16年に天井打ちをしているだけに、今後さらに崩れれば、他の商品に波及、連鎖安をみせることは容易に想像されよう。

いまひとつは、史上最高値を更新し続けるアマゾンの株価だ。すでにPERは250倍である。平成バブルのときは100倍が限界という教訓を身につけた。

いくら成長性が高いとしても、250倍は行き過ぎにみえる。仮にアマゾンが調整に入るとすれば、他への影響は生半可ではないだろう。注視したい。

ともあれ、日本株は米国株次第だ。円高から円安に振れるときまで米国株が上昇を続けているかどうか。

さて、当面の物色対象は、徐々に値がさ株から中低位株へ、またハイテク株から消費といった内需や資源、素材株へと広がってきた。

具体的には、新日鉄住金 <5401> 、三菱商事 <8058> 、ボーイング高から東レ <3402> 、金利上昇が追い風となる三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などに注目したい。

2018年1月12日 記

株探ニュース

植木靖男

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