明日の株式相場見通し=手掛かり材料難で売り優勢、円相場にらみで神経質な展開
あす(18日)の東京株式市場は、円相場や仮想通貨の値動きを意識しながらの神経質な展開となりそうだ。決算発表の端境期で手掛かり材料難のなか、利益確定の売りが優勢となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、外国為替市場で一時、1ドル=110円10銭台と円高・ドル安が進行し、前日まで堅調な値運びみせていた主力の輸出関連銘柄に利益確定の売りが出た。象徴的なのはファナック<6954>で、年初からの8連勝に土がついた。さらに、前日の現物株取引終了後の時間帯から仮想通貨のビットコインが急落したことで、これまで仮想通貨関連として買い進められていた銘柄が、軒並み大幅安となったことも投資家心理を後退させる要因となったようだ」との見方が出ていた。
17日の東京株式市場は、前日の米株安や円高進行を背景に売り優勢となった。ただ、後場に入ってドルが買い戻されたこともあって、日経平均株価は引けに掛けて下げ渋った。終値は前日比83円47銭安の2万3868円34銭と3日ぶりに反落した。
日程面では、山口県、長崎県知事選告示(2月4日に投開票)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小型ロケット「イプシロン」3号機打ち上げに注目。海外では、中国10~12月期のGDP、中国12月の小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資、米12月の住宅着工件数が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)