後場に注目すべき3つのポイント~短期筋の資金は中小型株での値幅取りに向かう格好に

市況
2018年1月18日 12時31分

18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、短期筋の資金は中小型株での値幅取りに向かう格好に

・ドル・円は小じっかり、米金利の上昇で111円台を維持

・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983>

■日経平均は反発、短期筋の資金は中小型株での値幅取りに向かう格好に

日経平均は反発。110.27円高の23978.61円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。米アップルが5年で3500億ドルの投資計画を発表し、これが好材料視される格好から17日のNYダウは300ドルを超える上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の24060円だったことから、日経平均は大幅に反発して始まり、91年以来の24000円を回復した。

その後は高値もち合いとなり、24000円を挟んでのこう着。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではゴム製品、その他製品、金属製品、精密機器、電気機器、鉱業が上昇。半面、水産農林、保険、非鉄金属、陸運、情報通信がさえない。

日経平均は24000円を回復して始まった後は、寄付き直後につけた24084.42円を高値に、その後は売り買いが交錯する展開をみせている。ただし、米株高の流れを受けてのインデックスに絡んだ売買による上昇のため、想定内の動きであろう。来週から決算発表が本格化することからみれば、利益確定の売りも出やすいところである。

インデックスに絡んだ売買から後場も24000円を挟んでの底堅い相場展開が見込まれる。ただし、こう着感が強まる中、短期筋の資金はマザーズやJASDAQなどの中小型株での値幅取りに向かう格好になりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ドル・円は小じっかり、米金利の上昇で111円台を維持

18日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。米金利の上昇を背景にドル買い基調となり、111円台を維持した。

ドル・円は、前日NY市場終盤以降、米10年債利回りの高水準での推移を手がかりとしたドル買いが続き、111円台を回復。また、日本株高の継続を背景に円売りに振れやすい地合いとなった。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持し、目先の日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。一方、ユーロ・ドルは底堅い値動きとなっており、ユーロ持ち直しへの警戒感は弱まっていないもよう。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円20銭から111円40銭、ユーロ・円は135円46銭から135円80銭、ユーロ・ドルは1.2165ドルから1.2204ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)

■後場のチェック銘柄

・ヨコオ<6800>やダイヤ電機<6895>がストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983>

■経済指標・要人発言

・豪・12月失業率:5.5%(予想:5.4%、11月:5.4%)

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

・13:30 11月鉱工業生産確報(速報値:前月比+0.6%)

<海外>

特になし

《DM》

提供:フィスコ

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