先物主導での売り仕掛けが出やすいところ/オープニングコメント

市況
2018年1月19日 8時38分

19日の日本株市場は、前日の下げに対する自律反発後は、もち合いレンジでのこう着が続きそうだ。18日の米国市場は前日の大幅上昇を受けて利益確定の売りが優勢だった。また、住宅や製造業関連指標が予想を下回ったことも嫌気された。ただ、それでもNYダウは下値切り上げのトレンドが継続している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の23825円だった。

円相場は1ドル111円ちょうど近辺で推移しており、連動性は薄れているものの、111円を割り込んでくるようだと、輸出関連などへの利益確定に向かわせやすいだろう。また、想定されていたことではあるが、19日に米暫定予算期限切れとなるため、やや波乱も警戒しておく必要がありそうだ。また、日銀内で金融政策の正常化に向けた意見が出始めているとの報道が、昨日の後場からの下げにつながったとの見方がされている。オペ減額をきっかけとした市場の正常化先取りの動きなども売り仕掛け材料になりそうだ。

そのため、もち合いレンジ内での推移は継続。リバウンド基調が強まったとしても、いったん戻りの鈍さが意識される局面では、先物主導での売り仕掛けが出やすいだろう。来週から決算発表が本格化することも様子見をさせる要因になりそうだ。そのため物色は業績等を手掛かりとした個別物色のほか、来週22日召集の通常国会への法案に関連したテーマ株などが循環的に物色されよう。働き方改革のほか、カジノ関連なども短期資金が向かいそうだ。その他、仮想通貨関連も引き続き注目される。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.