今週の上方修正【大予想】 29社選出 <成長株特集>
18年3月期第3四半期累計(4-12月)決算発表の本格化とともに、通期業績を上方修正する企業が増えてきている。上場企業の決算発表スケジュールは毎年一定していることが多く、業績修正を発表するタイミングも同じ時期になりやすい。業績修正の時期を予測するには、過去のデータが大変参考になる。そこで本特集では、株探プレミアム会員向けに提供している【業績修正履歴】をもとに、今週(29日~2月2日)上方修正する銘柄を予想してみた(1月26日現在)。
下表では、時価総額30億円以上の銘柄を対象に、中間期経常利益の通期計画に対する進捗率が55%を超え、かつ同進捗率が過去5年平均を5ポイント上回っている銘柄をピックアップ。さらに、昨年の1月30日~2月3日に通期業績を上方修正した29社を、今週上方修正に踏み切る可能性が高い有力候補として選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、数年連続で第3四半期決算の発表前または発表時に上方修正している銘柄は、今年も上方修正する可能性が高く注目したい。栗林船 <9171> [東証2]は7年連続、山一電機 <6941> は5年連続、東京特殊電線 <5807> は4年連続、日東紡績 <3110> は3年連続でそれぞれ経常利益を上方修正している。
また、コナミホールディングス <9766> の今期税引き前利益予想は390億円と04年3月期に記録した最高益(401億円)の更新が視野に入っている。3%以上の上方修正をすれば14年ぶりの最高益となり、大復活銘柄として注目を集めそうだ。そのほか、予想PERが10倍前後と割安感が強い、石塚硝子 <5204> 、栗林商船、品川リフラクトリーズ <5351> 、大同工業 <6373> は上値余地の大きい銘柄としてマークしておきたい。
┌ 対通期進捗率 ┐ ┌ 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 4-9月期 5年平均 4-9月期 通期計画 PER
<6249> GCジョイコ 87.6 82.6 1927 2200 15.4
<2612> かどや製油 80.1 50.2 2885 3600 26.8
<5901> 洋缶HD 79.5 63.2 24634 31000 22.8
<7211> 三菱自 76.7 42.7 60561 79000 18.4
<6941> 山一電機 76.6 59.8 2642 3450 19.2
<5204> 石塚硝 76.1 58.1 1560 2050 6.5
<3437> 特殊電極 75.6 49.8 371 491 11.9
<6998> タングス 73.1 40.0 490 670 18.3
<9119> 飯野海 71.6 46.3 3079 4300 16.6
<9104> 商船三井 69.4 43.4 17347 25000 39.2
<5807> 東特線 67.9 51.6 1419 2090 14.2
<4112> 保土谷 67.5 13.2 2499 3700 24.7
<6963> ローム 65.0 42.0 31212 48000 35.2
<9766> コナミHD 63.7 47.1 24836 39000 31.2
<4462> 石原ケミ 62.9 47.7 698 1110 23.9
<5444> 大和工 62.5 51.9 10624 17000 24.8
<5217> テクノクオツ 62.0 43.4 538 868 13.9
<5358> イソライト 60.9 42.7 1766 2900 15.9
<4182> 菱ガス化 58.3 50.3 42008 72000 12.0
<4229> 群栄化 57.5 52.5 1381 2400 16.1
<9171> 栗林船 57.4 38.6 1147 2000 5.8
<2053> 中部飼 56.7 36.6 3174 5600 18.3
<5351> 品川リフラ 56.6 46.0 3224 5700 11.6
<3768> リスモン 56.3 51.3 225 400 26.3
<1515> 日鉄鉱 56.1 48.6 5047 9000 12.1
<3110> 日東紡 55.9 46.0 6481 11600 12.8
<7974> 任天堂 55.7 36.4 69591 125000 68.2
<6373> 大同工 55.7 41.5 1671 3000 8.6
<6938> 双信電機 55.1 47.8 259 470 64.4
※経常利益の単位は百万円。
株探ニュース