話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミライトHD、フジクラ、インソース

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2018年2月5日 15時24分

■ミライトHD <1417>  1,671円  +15 円 (+0.9%)  本日終値

ミライト・ホールディングス<1417>が堅調。同社はNTTグループ向けを中心とする通信工事大手だが光関連工事の拡大などが業績を牽引して業績は好調だ。2日取引終了後に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4~12月)の連結決算は、売上高が2066億200万円(前年同期比20.4%増)、営業利益は86億5300万円(同7倍)、最終利益は58億円(同20倍)と急拡大した。全体相場はリスク回避の地合いとなっており、株価は急伸後に伸び悩んでいるが、一時6%超高の1760円まで買われ昨年来高値を更新した。

■フジクラ <5803>  897円  -178 円 (-16.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

フジクラ<5803>が急落。前週末2日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を380億円から350億円(前期比2.2%増)へ下方修正したことが嫌気された。エネルギー・情報通信カンパニーで、データセンター向けを中心とした光部品の在庫調整の影響や、自動車電装カンパニーで欧州拠点の生産性の改善に時間を要していることが要因としている。なお、上期における法人税等調整額の計上などがあり、売上高は7300億円(同11.7%増)、純利益は200億円(同55.0%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計の連結決算は売上高5648億9300万円(前年同期比17.3%増)、営業利益298億300万円(同15.0%増)、純利益192億3000万円(同2.3倍)だった。エレクトロニクスカンパニーで、FPC(フレキシブルプリント配線板)、コネクタを中心とした事業が堅調に推移したことが牽引役となった。

■インソース <6200>  3,830円  -700 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位

2日、インソース <6200> が24万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限6万6000株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による20万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約3.7%となり、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は2月13日から15日までのいずれかの日に決定。最大で約12億5574万円の調達資金については設備投資資金などに充てる。同時に決算を発表。18年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比63.3%増の2.4億円に拡大して着地したが買い材料視されなかった。

■寿スピリッツ <2222>  5,970円  -820 円 (-12.1%)  本日終値  東証1部 下落率4位

寿スピリッツ<2222>が大幅続落。大和証券が2日付で、目標株価を5000円から6150円へ引き上げた一方、投資判断を「2」から「3」へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、第3四半期累計(17年4~12月)営業利益37億3000万円(前年同期比29.4%増)は、想定を上回る着地だったと指摘。シュクレイで16年1月に買収したフランセ横浜工場で一部製品の自社生産を開始し、それによる利益押上げが想定以上だったとしている。業績好調を受けて、同証券では目標株価を引き上げたが、株価が上昇したことで投資判断は引き下げるとしている。

■山田コンサル <4792>  3,200円  -375 円 (-10.5%)  本日終値

山田コンサルティンググループ <4792> [JQ] が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.3%増の17.7億円に伸びたが、通期計画の29.1億円に対する進捗率は61.0%にとどまり、5年平均の66.3%も下回った。

⇒⇒山田コンサルの詳しい業績推移表を見る

■みらかホールディングス <4544>  4,565円  -505 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率6位

みらかホールディングス <4544> が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比29.8%減の148億円に減り、通期計画の215億円に対する進捗率は68.9%にとどまり、5年平均の80.1%も下回った。

⇒⇒みらかホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■日本コークス工業 <3315>  119円  -13 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率7位

日本コークス工業<3315>が急反落。2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年4~12月)連結決算が、売上高802億3000万円(前年同期比30.0%増)、営業利益22億3000万円(同2.5%増)、純利益42億1400万円(同2.9倍)となったものの、10~12月期では営業利益は同49.6%減となっており、これを嫌気した売りが出たようだ。コークス販売価格の上昇や加工事業における利益率の改善などがプラスに働いたものの、コークス事業で割高在庫の影響などがあり採算が悪化したこと響いた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1130億円(前期比26.9%増)、営業利益37億円(同39.8%増)、純利益43億円(同2.3倍)の従来見通しを据え置いている。

■SGホールディングス <9143>  2,428円  -223 円 (-8.4%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が急落。同社は2日の取引終了後、18年3月期業績予想の上方修正を発表。連結営業利益予想を従来の580億円から610億円(前期比23%増)に増額修正した。宅配便の単価引き上げが収益に寄与する見込みだ。期末一括配当も従来予想から1円増の年33円とする。ただ、市場では同社の今3月期営業利益を630億円前後と予想する見方が多かっただけに、「ネガティブな印象」との声が出ていた。

■日本板硝子 <5202>  886円  -81 円 (-8.4%)  本日終値

日本板硝子 <5202> が2月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は16.9億円の赤字(前年同期は46.1億円の黒字)に転落した。

⇒⇒日本板硝子の詳しい業績推移表を見る

■ビーピー・カストロール <5015>  1,919円  -165 円 (-7.9%)  本日終値

ビーピー・カストロール <5015> が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。17年12月期の経常利益(非連結)は前の期比6.4%減の29.9億円になり、18年12月期も前期比28.0%減の21.5億円に減る見通しとなった。4期連続減収になる。同時に、前期の年間配当を71円→91円(前の期は91円)に増額し、今期は前期比26円減の65円に減配する方針とした。

⇒⇒ビーピー・カストロールの詳しい業績推移表を見る

■IGポート <3791>  4,055円  +700 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

IGポート<3791>が3日連続でストップ高して4000円台に突入しており、06年5月以来約11年9カ月ぶりの高値水準となっている。1月31日に、グループ会社のプロダクション・アイジーおよびウィットスタジオが、米国の大手動画配信サービス「Netflix」を運営するネットフリックス社(カリフォルニア州)の日本法人と、アニメ作品における包括的業務提携契約を締結したことが引き続き材料視されている。この提携により、アイジーおよびウィットはそれぞれがアニメーション作品をネットフリックスと共同で制作し、Netflix上で全世界190カ国に向けて配信を行うことになる。なお、制作される作品の詳細は追って決定されるとしている。また、先月12日に発表された第2四半期累計(17年6~11月)決算で、営業利益が2億8200万円(前年同期比30.6%増)となったことも再評価されているようだ。出版事業で「魔法使いの嫁」や「リィンカーネーションの花弁」シリーズの販売が好調。「魔法使いの嫁」は版権事業でも貢献が大きかった。なお、18年5月期通期予想では営業利益は5億6100万円(前期比8.0%増)を見込む。

■プラッツ <7813>  4,515円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

プラッツ<7813>は急騰。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年7~12月)連結決算が、売上高27億3800万円(前年同期比50.8%増)、営業利益9700万円(前年同期2700万円の赤字)、純利益1億7900万円(同2.5倍)と大幅な最終増益となったことが好感された。新規開拓などを強化したことで、福祉用具流通市場の販売実績が大幅に増加したことに加えて、高齢者施設市場や海外市場なども好調に推移し業績を押し上げた。

●ストップ高銘柄

鉄人化計画 <2404>  467円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

インソース <6200>  3,830円  -700 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位

以上、1銘柄

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